久々のこのコーナー。今回はZEROGRAM(ゼログラム)の軽量フライパンとTRAIL BUM(トレイルバム)のP.I. ポーチ。この2つを酷暑に負けない熱意とギア愛…はそこそこ有れど尋常ならざる今年の暑さにグッタリしているため、極めて普通のトーンでフジタが紹介します。SNS映えするカキ氷やフラペチ~ノや麦切り、はたまたご家族や相方の冷ややかな視線、ボーナス支給直後なのに不思議とお寒い懐事情等々…お好みの冷たい物をお供に生温かい目で読んでいただけたら幸いです。(文・ルマンド・フジタ)

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どうなってるのよ

こんにちは。

唐突ですが皆さん、今見ているココBEST BUY GEAR。どう呼んでいますか?

そのまま「ベストバイギア」、もしくは「BBG」ですかねやはり。

最近自分は「べバギ」と呼ぶようにしているのですが、何故か浸透する気がしません。

なのでオガワさん、次のTシャツ企画でべバギTを是非お願いします。フォントはラグランパンチ、文字の色は赤で。

アツシオガワ

勝手に作ってください。

そんなべバギで個人的に楽しみにしているのが、小物に焦点を当てる「いぶし銀」のコーナー。

ただ、最近見ない。(というか自分のイメージより少なくトータルでも4回だった)

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ならば小物をこよなく愛する小者の自分が、と挙手して今回書かせていただく事になった次第です。よろしくお願いします。

ZEROGRAM Ramen Pan UL

余程荷物を削った山歩き以外は大抵フライパンを持っていくのだが、最近自分の目に留まった物がEVERNEWのUltra Light パンとZEROGRAMのRamen Pan UL。

エバニュー Ultra Light パン#20

少し迷ったがZEROGRAM社のクッカーを触ったことが無かったため、こちらを購入し使ってみることに。

仕様等

サイズは、カタログ値145mm×145mm高さ40mmは内寸

外寸の実測151mm×151mmで高さは42mm。

容量は850cc (満水)

重量はカタログ値148gに対して実測152g(袋込みで165g)

zerogram ramen pan ul

収納袋は柔らかめのメッシュ

zerogram ramen pan ul
紐と樹脂パーツ、もう少し細い&小さい物でもよかったような

袋のラーメンを入れるとこのような感じ。

卵を市販のケースに入れずにうまく包めば、木村の悪魔ならぬアクマのキムラー1食分他が充分収まる。【アクマのキムラー

zerogram ramen pan ul

最近気に入っているオーマイの1人前生パスタは残念ながら入らないが、上に乗せて袋に入れれば大丈夫。

zerogram ramen pan ul
サイズ感の参考になれば。あと単純に美味しいので試してみてほしい。

耐摩耗性に優れた特殊三層のノンスティックコートで、通常のフッ素コーティングよりも高い耐熱温度に設定され、強い火力の調理にも向いているWhitfor社のEclipseコーティングを採用している。

機会があれば持ってフレイムプリンセスにでも近づいてみようと思う。

アツシオガワ

すんません、なんのこっちゃ分かりません。

他のクッカーのコーティングと劇的な差を感じたりは今のところない。

zerogram ramen pan ul
水も汁気も弾くので掃除も楽

底面には熱伝導率向上と滑り止めを兼ねた溝が切ってある。

zerogram ramen pan ul
実際の調理でも滑らず安心感あり

ZEROGRAMのロゴ刻印が500ccの目安となっているとの事。実際お水をきっちり500cc量って入れてみるとロゴ下部辺り。

zerogram ramen pan ul
内面なのでこんな見た目

コーティングされたハンドルはグローブ着用時の事も考えてか約150mmと長め。

当然、全く熱くならず、滑らずでとても調理がしやすい。

zerogram ramen pan ul
安定感があるこの方式

ハンドルがこの向きで付いているので、角が注ぎ口となり沸かしたお湯を注いだりする作業も気を遣わず楽にできる。

zerogram ramen pan ul

ここがちょっと…&使用時の注意

正直、作りが少々…というかまあまあ荒い。

パン自体の加工、コーティングの仕上げ、ハンドル端や取り付けリベットの処理等。

この手のクッカー類はMSR、CHINOOK(チヌーク)、PRIMUS(プリムス)、TRANGIA(トランギア)等色々使っているが、CHINOOK、TRANGIAの収納袋以外は、品質的な不満が皆無だったので余計に比べてしまう。

自分はそういうところも味わいだよねと流せるが、厳しい人だとどうかなと。

zerogram ramen pan ul
未使用でコーティング縁がこの状態。ハンドル端の面の取り方も少々雑。

商品名の通り袋ラーメンを作る方が多いと思うが、必要水量が500ccの一般的な袋ラーメンに生野菜等を追加して具沢山で作ろうと思うとかなり容量ギリギリになるので、調理しづらいうえ吹きこぼれしやすくなる。

少々の乾燥野菜を加える程度で普通に作るのであれば全く問題は無い。

zerogram ramen pan ul
必要水量450cc、生卵1個を使用したアクマのキムラーでこの量。

まとめ

フライパンは一般的な同容量の深型コッヘルに比べると少し重い、蓋が無いとお湯の沸くのが遅いので燃料と時間の無駄が多め、作った料理が冷めやすい…等々の短所はあると思う。

しかし浅く低く面積が広いため調理がしやすく食べ易い、掃除も簡単、置く時も安定していて料理の見た目がちょっと良い、収納力の高さ、という多くの長所があると思う。

これに加えて短所の1つを解消した約150gという軽さと税抜2,800円というお求めやすい価格設定。

一度お試しになってみてはいかがでしょうか。

品名 Ramen Pan UL
画像
価格 ¥2,800+税
BUY NOW

※画像クリックでメーカーサイトへ

TRAIL BUM P.I. POUCH

次は用途色々のポーチをご紹介。

P.I. はPrimaloft® Insulatedの略で中綿入りという事。

[aside type=”normal”]今回自分が紹介するのは1年前に購入したミディアムサイズ。新たにラージサイズが発売されたので興味のある方は調べていただければ幸いです。[/aside]

素材や仕様等

生地は光沢のある15Dリップストップナイロン。

中綿の素材はプリマロフトの80g/m2。

大きさは実測でおよそ190mm×190mm。

中綿入りのため厚みは参考程度に。潰れていれば10mm以下。マチがあるので最大で40mm弱といったところ。

TRAIL BUM P.I. POUCH
スマホはiPhone SE相当の大きさ

ポーチの重量を気にする方は少ないとは思うが、実測で17g。

TRAIL BUM P.I. POUCH
見た目のイメージより軽い

フラップはこのように面ファスナーで留める形。

適度な大きさのブランドタグが中央に付き、グローブ使用時でも開閉しやすい。

TRAIL BUM P.I. POUCH
PRIMALOFT®の小さいタグも可愛い

用途色々

まず、ほぼジャストサイズなアルファ米等の収納と作ってから食べるまでの保温のための袋として。

寒い時期でも中綿のおかげでお米等の戻りも良く、当然食べ終わるまで温かい。置けば自立する。

TRAIL BUM P.I. POUCH

続けていくつか。

  • 小屋で購入した冷たい缶ビールやジュースを少し離れたテント場まで運ぶ際の保冷に。350ml缶だとキツいながらも2本入る。
  • 中綿が緩衝材的に使えるのでコンデジやモバイル機器関係の収納にも良い。
  • 寒い時期ならヘッドランプやスマートフォン、カメラ等を入れてバッテリー消耗速度の緩和対策として。
  • 全てを覆う事は難しいが、容器に履かせたり被せたりして冬季の調理用や飲料用水の凍結防止に。
  • 単純に手が冷たければ入れて温めたりもできる。2つあれば手袋的にも使用可。
  • 短めのニットキャップしか持っておらず耳が千切れる程寒い時、フラップを開け長さを稼ぎ、面ファスナーや細引きを上手いこと使い頭部に固定してイヤーマフ代わりに。これも2つあれば尚良い。
  • 冬、コンビニで買った肉まん的な物を持ち帰る際もある程度の時間なら温かいまま。
  • 夏、コンビニで買ったカップアイスを持ち帰る際もある程度の時間なら以下略

…等々、人によってはまだまだ色々な使い方がありそう。

アツシオガワ

イヤーマフは無理矢理すぎ!

使い続けて汚れたり匂いが付いたりした際も、ノンコーティング生地に化繊中綿の組み合わせは何も気にせず洗えて乾きも早く衛生的。

縫製も頑丈なので長く愛用できると思う。

ここがちょっと…

・個人的には何とも思わなかった(むしろ紫色の設定が有って歓喜していた)が、色が派手目でテカテカしているのがちょっと…という理由で購入を躊躇っている方が居た。

[aside type=”normal”]追記:今年のカラー展開は黒とオリーブドラブと赤という事をこの記事を書き終わってから知りました。すみません。[/aside]

・スマートフォンやモバイルバッテリーのような形状の物を入れる際は扱いに多少の注意が必要。

内側も外側と同じ15Dリップストップナイロン生地のため滑りがとても良い。

普段は何も問題ないと思うが、寝起きや暗所での取り扱い時に勢いよく飛び出してキャッチできず地面に激突!

などという悲劇に見舞われる方がいるかも。

まとめ

前述のここがちょっと…の苦しさから見てとれるように、短所が少なく用途は多い小物は案外ない。それに該当する数少ない良品だと思う。

あとこのメーカーの道具全般に言えることだが、シンプルで機能と自由度は高く、価格と購入者を振り回す頻度は低く、を肌で感じさせる物だと思う。

品名 TRAIL BUM P.I. POUCH
画像
カラー BLACK, OLIVE DRAB, RED

価格

¥2,400+税
buy now

※画像クリックでメーカーサイトへ

ありがとうございました

久々のこのコーナー、いかがでしたか?

過去記事のオガワ氏同様、いぶし銀という言葉とはちょっと違うかな感が多少出てしまいましたが、他にも新旧問わず良品名品を紹介する機会があればまた書かせていただきたいと思います。

紫色は大好きなのに茄子と葡萄が大の苦手なべバギの偏食担当、ルマンド・フジタがお送りしました。

押忍!