オトノリ男塾前哨戦「大塔川にて身を清めよ」の巻!

登山はブイブイでも川のパックラフト経験は1回しかないという我らがCEOアツシオガワ。そんな川素人童貞野郎を「超激流の川にブッ込んだら一体どうなるのか?」という画期的な実験が始まった。場所は「オトノリ男塾」と恐れられる修羅の激流・北山川上流域。前編となる今回はその北山川の前日に行われた、癒しの川「大塔川(おおとうがわ)」での慣らし運転パックラフティング。嵐の前の静けさ。さあ、まずはこの紀州の名川でしっかり沐浴し、男塾の荒波に備えるべし!(文・ユーコンカワイ)



DAY.1 大塔川パックラフティング

プロローグ:男塾名物「鬱憤晴羅死」

以前BBGでパックラフト関連の記事を書いてくれた二人の塾生がいる。

アルパカラフトの個人輸入記事を書いてくれた「鯉さん」と、

パックラフト購入記 ~アルパカラフトと僕と嫁~

2018.04.11

ココペリのホーネットライトのレビュー記事を書いてくれた「テスリンYさん」だ。

シンプル イズ ベスト!最軽量クラスのパックラフト、ココペリ ホーネットライト ファーストレビュー

2018.05.11

鯉さんは記事内で嫁との確執を克明に描き出し、テスリンYさんも「ギックリ腰になった時に嫁から完全放置食らいました。」など多くの逸話を有する男。

僕を含めてこのメンバー達は、パックラフトの魅力というより「川好きは嫁から迫害を受け気味」という現実を訴え続けているレジスタンスである。

 

その二人がこの度、「日頃の激務で疲れたCEOの心身を清流で癒してあげたい!CEOにも川の魅力を存分に楽しんでほしい!」と企画したのが、大塔川&北山川の癒し2daysだったのである。

これに対し素人童貞CEOは、「以前ユーコンに連れて行かれた時はろくに漕ぎ方も教えてもらえなかったんで嬉しいッス!俺も川で癒されたいッス!」と飛びついた。

 

しかしもちろんこの「CEOを癒したい」なんてのは見え透いたウソである。

なぜならここは血で血を洗い、嘘をマゾで塗り固めていくBBG男塾。

これは「日頃嫁から受ける迫害の鬱憤をCEOで晴らしましょう」という、鯉とテスリンYの策略。

そして「ついでに緩い川ばっか行ってる軟弱ユーコンも巻き込もう」と共謀。

彼らの策としては「まず清流の大塔川で一回油断させてから、翌日は関西屈指の激流区間“オトノリ”に突っ込ませよう」という手の込んだもの。

パックラフト2回目のCEOがオトノリに突っ込んでいくということは、山で例えると「登山2回目の人に何の説明もなく大キレットに突入させる」に等しい荒業だ。

 

果たしてアツシオガワは漢になることができるのか?

策謀渦巻く前哨戦。

今、紀州の大地に戦闘開始を告げる銅鑼の音が鳴り響く!

 

第1章 塾生集結!

梅雨時期開催だというのに、天気予報はなんと晴れ予報。

しかし熊野方面に向かう彼らの車窓からは、当然のようにお先真っ白な世界が確認できる。

暗雲立ち込めまくった不安な立ち上がりで、ホワイトな上にクソ寒いというコンボ技。

その元凶はもちろん、6月なのにこの段階でインサレーションジャケットを着込んでいるこの男のせいだ。

最近すっかり露出が減って死亡説すら出てしまったユーコンカワイその人である。

しかし百戦錬磨の彼は、こういう時に事前にどのくらいの代償を支払えば晴れに転じるかをしっかり把握している。

彼はこの段階で「頭痛」「吐き気」「悪寒」というオーソドックスな代償を発動。

そして念には念を押し、なぜか「右瞼の上のピクピクが止まらない」という謎の症状も炸裂させる。

おかげで鯉さんとの集合場所に着く頃には、一気に快晴に持ち込むことに成功した。

しかしここで鯉さんを探している際、強烈な事件現場に遭遇してしまう。

なんと川原に身元不明の変死体が転がっていたのである。

おそらく昨日の雨で川に流された土左衛門だろう。

ひとまず警察に連絡しようとしたその時、なんとその土左衛門がムクリと起き上がったではないか!

そう、死体かと思われたその土左衛門こそ「鯉さん」その人だったのである。

こんな「ごろ寝」という荒々しい登場の仕方をする男なんて本宮ひろ志の漫画でしか見たことがない。

しかもこの漢、今朝はユーコンがインサジャケット着込むほどに寒かったというのに、テントもタープも張らない「川原ダイレクトスタイル」で一夜を明かしていたという。

「初めまして。鯉です。」と言いながらもまだ目は開いていない。

素晴らしい男気を見せつける男塾一号生「鯉」(Jみたい)。

これにはユーコンカワイも「負けてられないぜ!」と即座に反応。

そう、彼はここで体調不良&車酔いを極めた者だけが発動できるという奥義「AUTO嘔吐モード」を発動させたのである。

これぞ先輩塾生の貫禄。爽やかな朝8時。

もはや本人の意思ではどうすることもできないほど遡上物の氾濫を止められず、AUTOモードで思いの丈を吐き続ける先輩塾生。

「玄関入って2分でご飯」を彷彿とさせる「鯉さん会ったら2分で嘔吐」という粋なご挨拶。

これを見た鯉さんも「すげえ!ブログでよく見るユーコンの生ゲロだ!」と感激もひとしおで、すっかり目が覚めた模様。

 

しかもユーコンカワイの先輩塾生としての小粋な挨拶はまだ終わらない。

川装備に着替える時、彼はここ数ヶ月のダイエットの成果を惜しげも無く見せつけてきたのである。

「どうだ」と言わんばかりの自信溢れる表情。

ダイエットに失敗してついに80キロの大台に乗ってしまった男の目も当てられない惨劇。

全盛期のデニス・ロッドマンを軽く凌駕する安定のリバウンド力。

鯉さんも思わず「ユーコン半端ないって!大腹半端ないって!めっちゃリバウンドしてるもん!そんな腹にならへんやん普通!しかもCEOからあんま脱ぐなって言われてんのに久々の記事でこの姿公開する?下品な記事だっていつも怒られてんのにゲロ吐いてこの腹見せて、スケスケ&パンイチって。やっぱユーコン半端ないって!」と絶賛。

そう。漢同志の初対面の挨拶に言葉なんて不要なのである。

 

ひとしきり自己紹介(もしくは事故紹介)が終わると、BBG御一行は大塔川へ移動。

前回の熊野パックトランピングの時には大増水でなくなっていた川原も、今回はちゃーんとむき出し状態でお出迎えだ。

このミステリーサークルみたいなのは、なんと「温泉」なのである。

この川湯温泉がある川原は、掘ったら色んなところから温泉が湧き出てくるという野趣溢れるスポット。

冬季には川全体をせき止めて、1000人入っても大丈夫!っていうイナバ物置的な「仙人風呂」が開催される場所としても有名だ。

今回は13キロほど上流からパックラフトで下って、ラストはこの川原温泉に入ってゴールというなんとも贅沢なプランなのである。

 

下見をしながら上流部に移動をしていくが、途中から見える大塔川の透明度が、そりゃあもう新垣結衣かロウモンロウかってくらいに素晴らしいのです。

素人童貞のCEOも「こんな綺麗な子いきなり抱かせてもらっていいんスカ!まじ嬉しいッス!」と感激しきり。

それを見て鯉とテスリンYは「フッフフ、せいぜい今のうちだけ浮かれとくがいい。明日はジャバ・ザ・ハットみたいな激流女がお前の相手をしてくれるぜ」とほくそ笑んでいる。

こうして4人の男たちは、それぞれの思いを胸にスタート地点へと向かって行ったのである。

 

第2章 突撃!大塔川

今回実はBBGチーム、新パックラフト艇をお借りしてきての試乗も兼ねている。

それがこのドイツのnortik(ノルティック社)の「トレックラフト(手前)」と「ライトラフト(奥)」だ。

どことなくミリタリー感溢れて男らしさを感じさせる朴訥とした風貌。

トータルバランスが優れてる上にお求めやすい価格が魅力の今後注目のパックラフトだ。

細かいレビューは改めて記事にするとして、ここの代理店の人から「ノリでこんなもの作ってみたんでせっかくだから試してみて下さい。」ととある一品を託された。

それがこの「くるくるマウント」である。

いい年をした中年の頭の上でGoProがくるくる回る様子がなんとも言えない哀愁を感じさせる一品。

これをつけていれば前後左右、あらゆる方向から手放しで己撮りが可能。

これを使えば「川に浸かるだけ」というなんでもない行為が、無駄に壮大なドラマに見えてしまうから不思議である。

というか回しすぎなんで、これ見てるだけでまた吐きそうになってしまう。

 

さあ、そろそろ出発だ。

鯉さんはアマガエルカラーのアルパカラフトのラージ(デナリリャマ)。

いぶし銀のテスリンYさんはココペリのホーネットライトでございます。

オトノリ前哨戦、癒しの超清流大塔川の禊ぎパックラフティングのスタートだ。

何気にこのメンバーの中で、明らかに一番ガイドっぽく見えてしまうのが素人童貞のアツシオガワだったりする。

もはやザンベジ川の現地ガイドのような風貌だ。

というか狩猟に向かうどっかの部族の人に見える。

素人童貞のくせに「俺、川のことならなんでも知ってるぜ」というこのジゴロ感が気に食わず、テスリンYさんも隣で苦い表情だ。

ってことで誰もCEOに対して漕ぎ方を教えようとしない。

アツシオガワが「え?もう出発するの?何も教えてくれないの?」と言っていたような気がしたが、他の3人は聞こえないふりを決め込む。

それではいざ出発!

こんな写真が撮れるのもくるくるマウントのおかげ。

しかし、これ本来はヘルメットの頭のセンターに取り付けなきゃいけないんだが、僕のはかなり前寄りにマウントがついていた。

なので上下に振られてスムーズにくるくる回らず、だんだん首にダメージを負うことに。

このように最後足を滑らしてコケる姿も惨めに撮影される。

これちゃんと頭のてっぺんセンターに装着し、軽量化が進めばかなり面白いアイテムになりそうだ。

そんなスタート直後から首と足を痛めたユーコンカワイに対し、鯉も負けじと豪快にズッコケ沈で臀部負傷。

もちろんBBG男塾ではこういう時誰も助けに入らず、「そのまま!」って叫んでシャッターを切ることが優先される。

この川は苔が豊富で結構滑る。

苔が多いゆえに鮎釣りでも有名な川なんだが、解禁直後からしばらく時間が経っていたこともあって、この日は土曜日だというのにほとんど鮎釣り師がいなくて快適ダウンリバー。

空は青いし渓相も荒々しくて実にいい感じ。

ちなみにこの時点で、いつまで経っても誰も漕ぎ方を教えてくれない状況に素人童貞の不安顔が凄まじい。

山でこんな表情になることはない。これが見たくて誰も何も教えない。

彼は初のパックラフトの時にユーコンから「右漕いだら左、左漕いだら右進むから。以上!」しか教えられておらず、今日やっとちゃんと他の二人に教えてもらえると思いきやほぼ放置されるというまさか。

テスリンYさんはそれを見てただただニヤリとし、鯉さんも「風貌ができそうな雰囲気なんで僕が教えることは何もないです」と教育放棄。

で、その状況で早くも本日の核心部に到達。

水流が集まって階段状に落ち込んで行って、

瀬の最後には厄介な岩と倒木がひょっこりはん。

実にテクニカルな場所。

これを見て素人童貞CEOは「え?今日はのんびり清流ツアーだったんじゃ…」と言っているが、瀬の音がうるさいのか我々にその声は届かない。

まずは鯉さんが「俺の背中から学べ!」とばかりに突入。

「ぬおおおおお!」

「あ!ひょっこりはんが!」

「ぐああああ!」

さらば、男塾一号生・鯉。

「だよね。そりゃそうなるよね。」という美しい沈だった。

これを見てさらに不安が倍増するアツシオガワ。

さあ、みっともない沈をかまして、我々の嫁迫害の鬱憤を晴らしてくれ!

くそ!1段目越えやがった。

2段目も難なくクリア。

しかしここで岩と岩の間に横向きで突入して引っかかった!

いいぞ!沈しろ!

当たり前だが誰も助けには入らず、ひたすらシャッターを切りまくる。

しかしここで彼は「パックラフト横乗り」という大技を炸裂させ、

持ち前の身体能力だけで、ひょっこりはんも見事に越えてノー沈でこの核心部を乗り越えた。

まさに童貞’ズラック。

これには他のメンバーから舌打ちが止まらない。

で、この後パックラフト大ベテランのユーコンカワイが「俺が本当の下り方を見せてやる!」と突入。

すると彼も見事にひょっこりはんに捕まって大轟沈を炸裂させたのである。

ペットボトルやらパドルやらを散乱させながら無様に流されるベテラン。

それを見て爆笑をかます素人童貞。

結局この核心部でCEOの無様な沈を大笑いする予定が、仕掛け人二人の方が逆に笑い者に。

しかし沈した二人は「こんな清流、あえて沈して抱かれてナンボよ。やだねえ、本当の遊び方を知らねえ無粋な奴は。これだから童貞はよ…」と負け惜しみに余念がないのである。



第3章 考えるな、感じろ!

核心部を超えると、大塔川の素敵な超清流区間がスタートする。

水はどこまでもスケスケで、岩肌にはお花も咲き誇ってまさにこの世の桃源郷。

パックラフトだからこそ来れる素敵な世界。

もちろん清流好きとしてはこのまま漕ぎ抜けることなんて無理で、ここで飛び込んだりしながらガッキーと大いに戯れるのである。

で、ここで遊びすぎたことで大幅にタイムロス。

まだスタートしてほとんど進んでないのに、だいぶ時間がなくなって焦るご一行。

しかし先を急げども、そのあまりの清流っぷりに何度も足を止めてはのんびりとさせられてしまう。

こんな良い川、急いだってしょうがない。

この川は道路と並行してるので、タイムオーバーになればそこで上陸して終わってしまえばいいだけのこと。

もう割り切ってのんびりまったりと流れて行くのであります。

と、余裕かましてたら再び階段状の落ち込みの瀬が登場。

しかしテスリンYさんは落ち着いた感じで、見事な「分娩台スタイル」でズッシャーと下り抜けて行く。

ヒーヒーフー!と叫びながら流れてくるテスリンYさん。後傾にならんと岩がケツに当たるのだ。

そして先ほどひょっこり粗相をした鯉さんも華麗に段差クリア。

そして我らがCEOの登場。

なんかガッツポーズでもしてるかのように、やたらと陽気に腕を上げて突入。

イエーイ!とでも言ってるかのような陽気さだが本人は笑っていない。必死である。

そして下から突き上げる岩にケツを痛打させながら、

またしても腕を突き上げて「イエーイ!」と無事フィニッシュ。

ここまでオーバーな猛烈パドリングはあまり見たことないが、彼は誰からも漕ぎ方を教わってないから当然と言えば当然の結果。

こうして彼には彼なりのスタイルが確立されて行く。

これがBBG流の「考えるな、感じろ」という教え方なのである。

 

で、再びのんびりと雰囲気の良い流れを満喫して下って行くと、

途中で現れた集落では地元のおばあちゃんが窓から顔を覗かせて、「気持ち良さそうだねー」なんて話しかけて来て旅情があって実に良い。

川の上からも「こんにちは〜」とご挨拶。なんか素敵なひと時。

でもって頭上には紀州の川ではお約束のトンビがピーヒョロロロと旋回し、

岩の壁に描かれた苔と花のアートを楽しみながら、

漕ぐのもめんどくせえと、皆寝転がってユラユラと新垣結衣の懐で胎児気分を満喫する。

でけえ胎児だな。

パックラフトで寝転がると、大きなお母さんに抱っこされてっるような格好になるから妙に落ち着いてしまうのだ。

このユラユラとした快感は、何かと忙しく動き続ける登山では味わえない快楽なのである。

で、腹減ったから適当な川原に上陸して昼飯を食らい、

川原の天国タイム「お昼寝」であります。

王大人がいたら「死亡確認」されてしまう状況。

さっきからめちゃめちゃのんびりしてるけど、実はまだ全行程の1/3も来ていなかったりする。

山で例えるなら3合目くらいで昼飯食って昼寝してるというグウタラさ。

まあ、慌てない慌てない。

どうせ明日は激流での悪夢が待ってるんだから、今日くらい素敵な夢を見ておこう。



第4章 塾歌斉唱!

しっかりお昼寝した後は、お互いのパックラフトを交換しての試乗川下り。

巨大な鯉さんが超小型のnortikライトラフトに乗ると、もはやたらい舟状態。

彼の前を漕いで時折振り返ると、パックラフトからはみ出した巨人がM時開脚してる姿が目に入るのでなんか色々落ち着かない。

笑顔いっぱいで迫り来る「インリンオブジョイ鯉」の圧力。

その圧力に押し出されるように進んで行くと、まさに「明鏡止水」といったスケスケパラダイスが広がっていた。

これだから熊野流域の川はやめられない。ほんと、みんなにも体験してほしい。

やがてぶっ壊された堰堤に到達。

僕個人としては以前来た時はここがゴールだったので、ここから先の世界は初侵入。

この先は特に激しい場所もなく、ひたすらのんびりと時が流れて行く。

一見すると優雅に見えるが、実はもう結構いい時間になっててみんなもう疲労の色が濃い。

その段階で漕がねば進まない静水が続き、若干ぐったり気味だったりする。

そんな中でも大塔川は我々を飽きさせない。

ここからの区間は、なんとも不思議な地層が乱立する絶景区間だったのである。

ここなんてもう人工物?って思えてしまうほど不思議な岩盤。

隠れた日本の絶景。

パックラフトでしか中々来ることができないフォトジェニックスポットである。

 

本日は天気も良いし、釣り師もいないし、インスタ映えする写真も撮れて実にいい流れ。

途中で紛失したと思われた鯉さんのビーフリーも、無事にユーコンのパックラフト内で発見されるなど幸運な出来事が続く。

しかしここで運を使って大笑いしている鯉という男。

彼はこの翌日、諸々の幸運の代償をその体で支払って行くことになる。

浮かれた先にマゾ来たる。

大塔川で借りた運は、オトノリで倍にしてご返済。

しかしこの時はまだそんな返済計画が用意されてるとは夢にも思わず、ただひたすら浮かれて現世の春を謳歌するのである。

 

そうこうしていると、今度はわざとらしいほど絵になる滝が登場。

ぽっかり空いた空間に流れ落ちる一筋の美しき滝は、まるで何かのアート作品のよう。

ということで、ここで翌日のオトノリ男塾に向けての安全祈願祈祷。

男塾一号生・鯉による「男塾塾歌」斉唱である!

ボルテージの上がる塾生たち。

明日に向けて気合が高まって行く。

そして鯉、絶叫。

この約20時間後、彼は確かに己の夢を魁ることになる。

在りし日の鯉の勇姿。

今のうちにしっかりとこの目に焼き付けておこう。

 

第5章 アラビアンナイト!

やがて長い長ーい旅はようやく終わりに近づき、川湯温泉の温泉街が見えて来た。

ここには川原に公衆風呂も用意されてるので、そこに上陸し、

衆目に全裸を晒しながら勝利の入浴。

川上がり直後に入る温泉の気持ちよさったら。

そしてこの段階でテスリンYさんが「CEO、疲れにくい漕ぎ方はですね…」と今更漕ぎ方レクチャー。

アツシオガワは「もうヘトヘトで腕が筋肉痛です。その情報、なぜ今なんですか….」とうなだれていた。

 

そしてひとっ風呂浴びてから上陸して、初日の大塔川をフィニッシュ。

距離も13キロとかなりロングコース(しかも後半で一気に巻き返した)だったため、一堂に疲労の色が滲みまくっている。

いっぱい漕いだんで、僕に至っては相当げっそりと痩せ細ってしまったほどだ。

今いろんなツッコミが聞こえて来た気がしたが、今日1日で相当シュッとしたボディを手に入れた気がしてならない。

というか足の筋肉と上半身が別の生き物ではないか?という学術的にも貴重な一枚である。

 

その後、北山川の小川口瀞流荘前の川原に移動し、寝床セット。

ユーコンは風邪気味のくせにタープ泊という男気。

川原まで車で入れて広大な場所でキャンプし放題。もちろん無料。

近くにトイレも温泉もあるので、多くのキャンパーやカヤッカーが利用する場所だけどこの日は他にほとんど人もおらず。

そしてこの段階で、明日のオトノリ男塾に向けて「教官たち」も合流。

関西が誇るS系教官「麻婆軍曹(右)」と、リバーカヤックとリバーブギの名手である「レッドブギ兵長(左)」のお二人である。

正直オトノリ男塾は、初心者を含めたパックラフト軍団だけでおいそれと行っていい場所ではない。

そこで急遽オトノリを知り尽くしている麻婆軍曹と、ちゃんとリバーレスキューができるレッドブギ兵長に「救助ありき」で来ていただいたのである。

 

そんな心強い二人が合流し、教官と塾生たちの前夜祭がスタート。

麻婆軍曹は「オトノリを舐めたら死ぬで!100%沈や!みんな沈や!地獄絵図や!」と脅しをかけ、レッドブギ兵長の「大丈夫です。素直な場所です。安心してください」という慰め。

この関西教官二人による「飴と鞭情報作戦」によって、塾生たちは「結局オトノリってどんなとこなんだよ!」と逆に不安が大増長。

よってその不安をかき消すために、浴びるように酒をかっこんで行く。

やがて出来上がる頃にはすっかり謎の自信に包まれる塾生たち。

鯉さんに至っては「オトノリなんぼのもんじゃい!」とハードボイルドに葉巻を焚き火直着火で男度を天下に示し始める。

そしてこの男っぷりに興奮したヒゲゴリラが、その葉巻ゴリラに対し「ウス!肩揉ませていただきます!」と絡み出す。

熊野の闇に浮かび上がる、このBLマフィア感。

戦いを前にした男達の熱い契りの夜が酒とともに過ぎて行く。

やがてはユーコン、鯉、テスリンYの「嫁迫害三英傑」によるヨメトーークに発展。

正直ここでのトーク内容がこの旅一番の核心部となったんだが、その内容はあまりに凄惨なものばかりなのでとてもここでは書くことができない。

特にのちに我々の中で「鯉話(コイバナ)」と恐れらることになった鯉さんのトーク内容は、稲川淳二をはるかに超える恐怖体験ばかり。

「DMM.鯉の悲劇」「アラビアンナイト with LLブラザーズの衝撃」など、オトノリなんて目じゃないほどの激流トークには皆目頭を熱くさせて聞き入った。

 

やがて深夜に至る頃には、天に召されてしまう素人童貞の姿が確認された。

彼は明日のことも含めて色んなことをちゃんと教えてもらってないため、何も知らずにスヤスヤと眠っている。

しかし明日彼に待ち受けてるのは、ジャバ・ザ・ハットな激流女。

果たしてこの素人童貞は、そのハードな女を乗りこなして立派な漢になれるのか?

それとも川の藻屑となって鮎の餌に成り下がってしまうのか?

 

さあ、いよいよ明日、勝負の大一番。

男塾名物「男之痢激流苦堕鯉(おとのりげきりゅうくだり)」が始まるのである!

 

生きるも必定、死ぬも必定

嗚呼男塾、男意気

己の夢を

魁よ

 

後編・オトノリ男塾へ 〜つづく〜

6 件のコメント

  • ひさびさに2人で登場ですねぇ(^^)
    しかも激流に敏腕CEOをブチ込むなんて…
    面白すぎる〜
    早く続きが見たい♫
    これからもガンガン男塾を開催してください(^-^)

    • takeさん、毎度っす!
      最近のCEOはトレランとかで走り出してしまって、もうこのデブ体型ではついて行けんのですよ。
      間違いなく足ひっぱりますし。
      今後ハード系担当は若い鬼ころしSに譲って、僕はまったりと大人のマゾ(?)方向で行きます。

      ってことで自分の土俵に彼をひきづりこんで見たわけですよ。
      川の上は体力より経験っすからね。
      ってことで後編、彼を「川版大キレット」に突入させてみました。
      果たして「ギャフン!」ってなったのか、それとも荒波かき分けて「男」になったのか。
      乞うご期待であります!

  • ユーコンさんファンの私でしたが河原ダイレクトスタイルで一気に鯉さんのファンになりました 漢らしくて好感が持てます
    しかしCEOによる肩もみ&寝顔は絵面が汚いですなぁ(笑
    パドルを不安げに持つCEOをみると彼も人の子なんだなぁと思いました
    後半も楽しみにしてます

    • おとおさん、まいどであります!
      僕もあの「河原ダイレクト」を遠方から発見した時は、一発でその男らしさに惚れ込みましたよ。
      まさに豪放磊落。葉巻の似合う漢。
      でも持ってるザックはハイパーライトマウンテンギアというギャップ。
      そして嫁の前ではミジンコよりも粗末に扱われているという親近感。
      BBG的にはパーフェクトな人材であります。
      後編で彼はさらに「漢」を見せつけてきますよ。覚悟して読んでください。

      CEOとは長い付き合いですが、あの不安顔は初めて見ましたね。
      だって誰も漕ぎ方教えてくれないんですよ。そりゃそうなりますよね。
      多分運動能力高い彼は川でもあっという間に僕を超えて行くと思うんで、こういう表情を見るのはいまがチャンスなのであります。
      次回もそんなレアなCEO、ならびに鯉の男気に注目してくださいませ。

  • ユーコンさん こんにちは!
    不安顔CEOめちゃんこ可愛いですね(笑)
    なんか胸がキュンキュンですよ(笑)
    鯉さんかなり強力ですね! いつかご一緒して恐妻の先輩方と話してみたいです(笑)自分はまだまだなんでしょうね~ 後編も楽しみにしてます。

    • gokeiさん、こんちは!
      どうです?CEOの不安顔。ギャップ萌えで悶々としてませんか?
      可愛いんであの顔今度Tシャツにして、ポップな書体で「CEO」って書いたやつ売り出そうかな。
      裏原あたりで大流行するかもしれません。

      そして鯉さんの「鯉話」、本当に聞きたいですか?
      焚き火越しに葉巻をくわえた鯉さんが話す恐妻話の数々。
      マジで震えが止まらんですよ。
      途中で「もうそれ以上言わないでえ!」って叫びたくなるアラビアンナイトですよ。
      多分あの時の話を記事にしたら全12話くらいの壮大なストーリーになっちゃうんで、ぜひいつか彼と一緒になった時にその全貌はお聞きください。
      後編も彼はいい仕事してます。お楽しみに!

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    ユーコンカワイ

    低体温・低血圧・低収入というギアレビューにもってこいの人体サンプル。いつも顔色は土色だったり汗冷えのスペシャリストだったりするが、今日も持ち前のマゾん気を武器に山に川にと出没する。 素材がどうとかの専門的な事より、フィーリングやロマン重視のあまり役に立たないギアレビューを得意とする男である。