冬用グローブどこまで耐えられる!? Black Diamond「ソロイスト(SOLOIST)」レビュー

雪山に欠かせない装備のひとつ「冬季用グローブ」。各メーカーから多種多様に販売されている中から、今回は比較的コスパのいい定番グローブであるBlackDiamondのソロイストをピックアップ!厳冬期真っ只中の八ヶ岳で、新入塾生のニッシーがテストしてきてくれましたよ!ぜひ冬季グローブ選びの参考にしてみて下さいな。



ごあいさつ

はじめまして、元ビジュアル系バンドマンのニッシーです!

異色の経歴ですが、ユーコンカワイ氏にも〝生き急いでいますねぇ~〟と言われるほど、山にどっぷりハマっています。

綺麗な絶景を見ながら、テントを張ってコーヒーを飲みたい…という思いでガンガン登っています!

実家が北アルプスの麓なので、よく親から「今回は、帰ってくるんですか?」と安否確認をされることもしばしば(笑)。

自分のスタイルに合うギア。好きなギアばかり集めていますが、イチ押しのギア完全主観の目線でお伝えしていきたいと思います!

厳冬期グローブ問題

「八ヶ岳でアイスクライミングがしたい!」

そんな衝動にかられてしまった僕ニッシー。

でも、今までこの冬の時期は雲取山に行く程度で残雪期でも涸沢ぐらいにしか行ったことがないんです。

そう、いわゆる〝厳冬期〟という時期に八ヶ岳にいくのは、はじめて。

 

そんな中、僕の装備でネックになったのがグローブ

いままではアクシーズクインの「ウォームライトシェルグローブ」という、いわゆる秋冬用のハイキンググローブを使用していたが(これね↓)、

流石にコレでは凍傷になって指を失いかねない。

そこで、アイスクライミングでも使える冬用のグローブを探す旅に出ることにしました。

 

旅に出てまもなく、私は出口の見えないグローブの森をさまよい歩いていた。

も〜冬用グローブの種類の多さどんだけ〜。

そう、各ブランドから様々な種類の冬用グローブが出まくっているんです!

ゴアテックスか他の防水素材か、一体型かセパレート型か、五本指?トリガー?ミトンタイプ?

も〜冬用グローブの種類の多さどんだけ〜。

BBGで冬用グローブ比較やってよ〜。

 

おっと、いつまでもIKKOで駄々をこねているわけにはいかないので、条件に合うグローブを選定することにしました。

まず候補に上がったのが大好きなブランドMONTURAの「SKI LIGHT GLOVE」

軽くて指の動きもしなやかで良さそうだったが、完全防水ではないのとメーカーサイトにも記載されている通り、トレッキング向けで厳冬期のアイスクライミングをするには少々心もとないので今回は却下。

次に目をつけたのがMHW(マウンテンハードウェア)のサイクロングローブ。

商品名サイクロングローブ
画像
価格17,500円+税
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冬期登攀やアイスクライミングの細かな操作を想定しているため保温性&フィット感もとてもいい!

なにより僕はMHWが好きなんです。

これに決めようかなと思った矢先、グローブコーナーで目に飛び込んできたもの・・・。

それは限界温度域を示したパッケージ。

決めかかっていたMHWのグローブには限界温度域が記されていない…ムムム。

冬期登攀やアイスクライミングに向いているとは言え、一体何度までを想定したグローブなのか?

 

お店で店員さんに聞いても「全然余裕ですよ!」って言う人もいれば、「いや~、これ(MHW)を使えるのは北八ヶ岳ぐらいまでじゃないでしょうか。」と言う人も。

やはり店員さんの経験談(感覚)からの意見がほとんどでみんな意見はバラバラ。。

好きなブランドというだけで買って、厳冬期の寒さに凍えるようなことがあってはいけない。

しかしそんな中、ブラックダイヤモンドには限界温度快適温度がしっかり明記されている。

実際にその温度で使えるかは別として、環境温度が記載されているのは、店員さんの意見よりも信頼できる気がするw。

ということで、今回の八ヶ岳アイスクライミングの相棒はブラックダイヤモンドの「ソロイスト」にすることに!

商品名サイクロングローブ
画像
価格11,000円+税
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頼んだぜ!相棒!

では、細かな仕様と実際の使用感をレビューしていこうと思います。

BlackDiamond ソロイスト

仕様と特徴

ブラックダイヤモンドは、山にいくといろんな人たちが使っているのを見かけるほど定番になっているブランドではないでしょうか。

やはり買いやすい値段設定、多くのクライマーやアルピニストが使っているだけあって、信頼性の高いブランドでしょう!

様々な雪山用グローブを展開しているのも、このブラックダイヤモンド。

各グローブのタグには「快適使用温度/限界使用温度」が書かれています。

今後のステップアップを見越したオーバースペック気味の手袋を買うにしても、「快適使用温度/限界使用温度」が表示されていれば、ひとつの目安になるでしょう!

ソロイストは「快適温度-9℃/限界温度-26℃」

SOLOISIT ソロイスト
温度域-26/-9度
重量235g(M)
サイズXS、S、M、L、XL
カラーブラック(BK)
定価11,000円+税

 

ソロイストのいいところはセパレート(二層)構造ってところ!

二層構造になっているため、中のインナーグローブを取り外し可能。

インナーグローブとオーバーグローブを別々に使えるなんて一石二鳥過ぎる。

軽量で摩擦性に優れた4ウェイストレッチ「パーテックス シールドシェル」

ゴートレザー(山羊皮)製パーム/補強パッチ付き。ケブラー®ステッチ入り。

リムーバブルインナー(取り外し可能なインナー)は防水透湿素材のBDRYを使用。

インナーの甲側にはプリマロフト®ゴールド、パーム側にプリマロフト®ゴールドニードルパンチというインサレーションを使用。

プロマロフトはアメリカの【Albany International】社が開発した羽毛のように軽くて温かい超微細マイクロファイバー素材のことです。

この会社、スペースシャトルの断熱材製造を行っている会社らしいのですが…。

宇宙に用いられている知識が山にも使われている…。なんか夢を感じますね!(笑)

プリマロフトの一番のポイントは「体から発散した熱を閉じ込めて外部の冷たい空気を遮断してくれる」という点です。

さらにダウンと違い濡れても保温力が落ちにくいというのも厳冬期にもってこいの素材ではないでしょうか。

 

フィット感

自分が購入したのは「Sサイズ」。

手の大きさは約18cm(手首から中指)ですが、指先に少し余裕があります。

グローブの全長は約30センチ。

グローブを装着した状態では、二層構造のせいか指先に力が上手く伝わらず、細かい作業はできません。

指先で持つ(つまむ)という動作がスムーズにいかずイラッとします笑

ただし、カメラのシャッターのように押すという動作はなんとかできます。

両手とも中指にカラビナループを完備。

フィールドテスト

早速、厳冬期の八ヶ岳(赤岳鉱泉)でレッツトライ!

この日の最低気温は、-9℃。最高気温は0℃。

美濃戸口 八ヶ岳

厳冬期の八ヶ岳。意気揚々と歩き始めたが、気持ちが良いほど快晴。そして、無風。

ユーコンカワイ氏の記事でよく見る悪天候とは大違いな程、晴れていました。(笑)

ただ高を括っていられたのも、一瞬!

暑い…暑すぎる…。

完全にオーバースペックです。

暑すぎて、つけていられない!

行動中なら、-5℃でもオーバースペック気味。

いや、グローブの中が暖かいことに越したことはない。

そう思い、もう少し我慢…もう少し我慢…。

変にどMなところを発揮した結果、ニッシーはエデン(理想郷)にたどり着いた…。

中のプロマロフトのインナーグローブを外しました。(笑)

もうグローブの中の暑さに耐えられない!

インナーグローブを外した時の肌触りは春先や秋頃の防寒用グローブに近い感覚。

しかし、インナーグローブが入ることが想定されている作りなので、ぶかぶか…。

写真では全然わかりませんが!(笑)

完全にソロイストにもてあそばれています。

そして、なんだかんだしているうちに赤岳鉱泉についちゃいました。

このまま明日を迎えて帰路についてしまったら「暖かいグローブ」としか書けない。

それはダメだ…。

だから、ニッシーは決めました。

夜、フィールドテストをしよう!と。

ニット帽やダウンジャケット、ハードシェルをしっかりと着込んで、Let’s ナイトテスト!

今回のために買った温度計を見ながらグローブをつけて、外で1時間ボゥーっとしていました。

希望としては、-15℃ぐらいで試したい。

ただただ暖かい…。

「それしか言うことはないのか!」と突っ込まれそうなほど、暖かさしか感じません。

温度計見ても、全然気温下がらない。

-15℃希望とかいうどMな期待を抱きながら、1時間時間耐えた!

インナーグローブだけだとこんな感じ。

 

 

宇宙技術が凝縮されているプロマロフト

結果的に、気温に変化なし!暖かいままこの日のテストは終了。

本当に暖かい…その一言に尽きます。

 

しかし、起死回生のチャンスはある。名誉を挽回したい。

その一心で2日目はアイスクライミングに臨んだ。

この日の最低気温は、-10℃。最高気温は-4℃。

フィールドテストには、ベストなコンデション!

 

しかし、ニッシーは大切なことを忘れていました。

実は…高いところが嫌いだということを

山頂とかなら大丈夫なんですけどね。

数センチしか足場がないような場所がまだ慣れなくて…。

それなのになぜかアイスクライミングに興味を持ってしまった…。

結果、超ドM感満載な状態で臨んだ為、写真を撮り忘れるという失態。

うわ!俺、高いところ嫌いだったことを思い出した…!どうしよう!まさにそんな瞬間。

登っている写真で許してください。

ソロイストでアイスクライミング用のアックスを握った感覚は、縦走用のピッケルを握るより、少し握りづらい。

個人差はあると思うが、とりあえず、いろんなものが握りづらかった。

それにこのドローコード(カフクロージャー)

調整しにくい…。

というか、グローブをしたままだとドローコードがつかめない。

もちろん素手での調整はまったく問題はない。

しかし過酷な状態になったときにいちいち素手なんて出していられない!

もう少しコードの先端部分がつかみやすい形状にしてくれるといいなー。

グローブをつけたまま調整をするには何度か練習がしておいたほうがいいかもしれません!

使用してみて感じたこと

  • 何よりも暖かさを優先したい…!そういう人におススメです。
  • 春先~秋までのグローブとは違うと割り切って使う必要がある。
  • もう一回り、手首の部分を絞めるコードが太ければグローブをつけたまま調整しやすいかも…。
  • グリップ力が弱い。
  • 細かい作業がしにくい。

まとめ

商品名ソロイスト
画像
温度域-26/-9度
重量235g(M)
サイズXS、S、M、L、XL
カラーブラック(BK)
定価11,000円+税
BUY NOW

今回、気温が高かったこともあり、ソロイストの限界を知ることができませんでした。

しかし、-10℃ぐらいまでは余裕で暖かい状態をキープできることは十分に立証できたことが収穫でした。

ただ八ヶ岳は時と場合によって、-20℃以下まで気温が下がる天然冷凍庫。

もっとスペックが高いグローブで挑むのが妥当かもしれません。

 

また機会があれば、どんどん主観の意見をお伝えしていきたいと思います!

次は単独ではなく、誰かと一緒に行き、もっといい写真を撮ります!(笑)

以上、異色の経歴山男ニッシーがお伝え致しました!

押忍!

 

3 件のコメント

  • 冬山用グローブを買い足し検討中のワタシにはタイムリーな記事でした、ありがとうございます。
    三本指(トリガータイプ?)の「ソロイストフィンガー」ではなく五本指の「ソロイスト」を対象にした理由があれば教えていただけないでしょうか(レビューの需要が多そうだから?)。

    しかし悪天候時は冬山に行かないせいか、防寒テムレスでなんとかなっているので、「ソロイスト」はワタシにはオーバースペックかも。。。

    • waimuroさんへ
      コメントありがとうございます!
      候補の一つにソロイスト フィンガーも入っていました。
      やはりソロイストよりミトンタイプのソロイスト フィンガーのほうが温かいと思います。
      しかし、今まで自分が5本指のグローブに慣れていたということもあり、今回、ソロイストのほうを選びました。
      また細かい作業はできないもののミトンタイプより5本指タイプのほうが今後、何かと使い勝手がいいのではないか…ということも選んだ決め手でしたね!
      実際にソロイスト フィンガーも試してみましたが、個人的な感覚ではミトンタイプはロープワークの際などにちょっと大変そうだなと感じました。
      テムレスもいいグローブだと思います!自分はメインでソロイストを使い、サブのグローブとしてテムレスをもって山にいくようにしています!
      もしも何かあったときに、中が濡れてしまったら…という心配性から2個のグローブを使うようにしています!
      今後の参考にして頂ければ、幸いです!

  • なるほど、ロープワークなどの細かい作業も想定すると確かに5本指が良いですよね。防寒テムレスは軽いですし、予備に最適なのは激しく同意です!最近はメインに成り上がってますが。。。笑

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    ABOUTこの記事をかいた人

    ニッシー

    北ルプスの麓で生まれ育った、元ビジュアル系バンドマン。ギターをザックに持ち替え、生き急ぐように山にハマりちう。登山中ついついヘッドバンキングしてしまい、自らの体力を消耗させるセルフマゾから早く卒業したいと思っている。