BBGの二人はただのド素人で、ただ加齢臭がキツいおっさん二人ってことは皆さん知ってますよね?しかしここ最近、そんな二人と「一緒に遊びたい、登りたい、追い込まれたい」っていう物好きなBBGファンの方が結構いたりして正直驚いています。今回はそんなBBGを応援してくれる物好きな男が受けた悲劇の物語。安易な気持ちでBBGと絡むとここまでイジられますのでご注意下さい。

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Mr.とり天

BBGを熱烈に応援してくれる一人の漢がいる。

その名は「とり天」

大分出身と言うだけでユーコンに「とり天」と名付けられた彼は、BBG立ち上げ当初に名古屋で行われた「夏山フェスタ」に会いに来てくれ、さらには前回行われた「第一回 BBG豚汁ミーティング」にも参加してくれた筋金入りのBBGマニアである。

ユーコンどんだけ顔でけーんだよ

豚汁ミーティングの際に「脳みそスカ男」のユーコンがカメラにSDカードを入れ忘れてきた時にも、そっと予備のSDカードを貸してくれるという心優しき漢なのである。

 

そんなとり天さんが、貸したSDカードを厳冬期装備でBBGオフィスへ取りに来たのは記憶に新しいところ。

日中のオフィスでは「ハードシェル+ヘルメット+ザック」はあれだけ滑るということを僕がプレゼンで身をもって示したのに、活かされていなくて少々残念である。

恵那山男塾

そんな おちゃめなとり天さんと一緒に山へ行くことになった。

当初は「木曽駒ヶ岳でも行きますかー」と話していたが、風速23mという予報にビビって急遽「恵那山」に変更。

直前になって「仕事が立て込んでて・・・」という理由でユーコンが欠席。

どんだけ仕事が立て込んでても低血圧Mちゃんとの山には行くクセに、とり天さんとの山はパスするという薄情な男である。

あんなに顔がでかいのにワンチャンあるとでも思っているのか?

Mちゃんが一緒に行くのは絶対的に安牌だからだろ!?

ブツブツ…

おっと、話がそれてしまった。

 

ということで今回はとり天さんと二人っきりで濃密なファンミーティングを行うこととなった。

AM 7:00 アタック開始。

うぉっ、こんなハイペースで登るの?

と、いきなりついて行けるか心配になるほどの、とり天兄さんの軽快な足取り。

鬼六ごときに追い込まれては九州男児の名が廃る!とばかりに”かかり気味“のとり天さん。

こりゃ今日は鬼六が追い込まれてゲロ吐くかも…。

 

登山口での記念写真を撮ることも許されず、わっしわし進んでいくとり天兄さん。

あとで出会った登山者の方曰く、このあたりに大きな熊の足跡があったらしいが、二人とも かかってしまっているので全く気づいていない。

AM08:00

駐車場を出て約1時間。

やっと1合目に到着。

恵那山の標識はご親切に頂上までテンカウントしてくれるシステム。

この10カウント方式が後々気持ちを折りにかかってくることをとり天さんはまだ知らない。

 

AM08:20

ん?

とり天兄やんの様子がおかしい・・・。

「からだが・・・からだが重い・・・」と唸っている。

どうもここ数ヶ月の不摂生で急激に体重が増加したらしい。

体重増加と滑りやすい足元に体力を奪われ、歩きはじめて1時間半でグロッキー状態のとり天さん。

しかし、鬼六は甘くない。

ユーコンの奥さん風に言わせてもらうと「あ?そんなの知らんがね」である。

スタートしてすぐは肝を冷やしたが、なんてことはない、今日も鬼六ワールド全開で追い込めそうだ。

舌舐めずりする鬼六であった。

 

ユーコン一族

 

まだ二合目という事実が受け止められないとり天さん

5分登っては立ち止まって「ほし〜の」ポーズで鬼六の気を引こうとしてくるとり天さん。

40オジサンの「ほし〜の」はパンチがゴイスーである。

 

にしても・・・

とり天さん、ケツでけーっすね!!

パンツがパンパンじゃねーっすか!!

 

このでかケツどこかで見覚えが・・・

 

あ・・・

 

ものすごいへっぴり腰で逆に危ない

あいつだ!

かつて赤岳鉱泉のアイスキャンディーで「UMAが現れた!」と現場が騒然となった怪物「ビッグヒップ」こと

ヘルメットのバイザーをドヤ顔で自慢してきたが、どう見てもスーパーカブ乗ってる新聞配達員にしか見えず、全く羨ましくなかった。

ユーコンカワイだ!

まさか、とり天さんまでビッグヒップの血を引く一族だったなんて!

今回も中年のデカケツ見ながら登山をしにゃならなんのか・・・。

 

UMA -未確認巨大生物-

 

その後も地味な登りは続き、ビッグヒップ兄さんの苦しい時間帯が続く。

 

AM09:20

やっと5合目に到着。

鬼六と二人っきりならやめとけばよかった・・・。

と後悔の念にさいなまれるとり天さん。

「はぁ、気持ちがいいなー」と言いつつサングラスの奥の目は明らかに死んでいた。

さあ、あと半分頑張りましょー!と気持ちを入れ直したその時!

明らかに不自然な獣の足跡が目に飛び込んできた!!

最初はうさぎかな?と思ったが違う、前足と後ろ足を着いたあとがない。

シカやカモシカとも違う気がする・・・。

鬼六「とり天さん!なんか変な足跡がありますよ!!」

とり「うさぎっすね・・・」

鬼六「いや、うさぎならほら、前足と後ろ足の・・・」

今を生きることで必死で動物の足跡など全く目に入っていないとり天さん。

 

すーん

ビッグヒップは会話をすることを拒んだ・・・。

 

ガチでそれどころじゃないようだ。

 

 

僕はこの足跡を見てすぐにピンときた。

まさか、あの生物が日本にまで生息していたとは!!

 

 

 

そう!チュパカブラである!

主にプエルトリコやメキシコなどの中南米で目撃されている吸血UMAのチュパカブラは、体長約150cm、二本足で立ちカンガルーのようにぴょんぴょん跳ねて行動するのが特徴である。

主に家畜を襲い血を吸うことで知られているが、人間を襲ったという報告もある。

そんなチュパカブラの足跡をBBGは世界で初めて撮影に成功したのである!

川口浩探検隊なら間違いなく2時間特番が組まれるところだが、2017年の現代では誰も信じてくれないであろう。

ヤラセだー、コンプライアンスだーと夢もロマンもない今の世の中はつまらないぜ。

 

今後、恵那山方面に行かれる方は十分ご注意下さい!!血吸われまっせ!

槍ヶ岳と立山でUFO、恵那山でチュパカブラ・・・「月刊ムー」で連載を持つ日も近そうだ。

 

ウォーキングデッド

フィンランドのような北欧チックな森を歩くなんともメルヘンな恵那山。

こんなロマンティックなところにビッグヒップと二人だけの濃密スノーハイク。

きつい時間帯が続くが、根性で黙々と登り続けるとり天さん。

あと少し!頑張りましょう!

うううううぁぁぁぁ!!!

突然ビッグヒップが襲い掛かってきた!!!

 

 

知らない間にチュパカブラに血を吸われ感染したのか!?

まさに、ウォーキングデッドのゾンビ状態!!

完全に理性を失ってしまっている!

距離をとってゾンビ天を観察してみる。

ただ疲れて気が狂っていただけのようだ。

まだしつこく「ほし〜の」ポーズをとっている。

 

AM11:20

よっしゃー!頂上到着!!

相変わらず展望ゼロの地味さがたまんねーぜ!恵那山!

とり天さんもゾンビ化してしまったが、無事に頂上に到着。

なんとかビール瓶で頭をぶん殴り、正気に戻ったとり天さん。

ごっつぁんです!と言って仲良くポーズ♡

二人の写真はウランバートル感が強めに出るね

 

腹減ったんでメシにしましょー!

メルヘンな森を抜け、避難小屋で食事をとることに。

冬季でもこうやって開放してくれるってありがたやー。

皆さんも利用する際は、ゴミなどは必ず持ち帰ってキレイに使わせてもらいましょう!

お兄さん、すんごいカメラ目線

熊の足跡を目撃した浜松から来たお兄さんと仲良くランチ。

買ったばかりのアクションカムを落としてしまったようで、かなり凹んでいた。

思わず「ユーコンかよ!」と突っ込みそうになったが、初対面の方なのでグッと我慢した。

 

 

ここまでかなりのHPを消耗してしまったとり天さんはと言うと・・・

 

上野クリニックとなって、息を引き取っていた・・・。

しかも、まーまー激しめの上野クリニック。

きっと、とり天さんのナニも寒さと疲れで激しめの上野クリニックなのだろう。

 

少々追い込みすぎたかと反省する鬼六であった。

その後、またビール瓶で頭をぶん殴り 息を吹き替えしたとり天さんとともに下山を開始。

 

PM 14:45

あれだけ登りでグロッキーだったとり天さんだが、下りは超ハイペース!

あっという間に駆け下りてしまった。

こうして二人きりの濃密濃厚なファンミーティングは幕を閉じた。

実はとり天さん、大分時代は相当なやんちゃっ子。

下山中、様々な武勇伝を聞かせてもらったがBBGではとても書けない内容で…笑

そんな武闘派のとり天さんをビッグヒップ→ウォーキングデッド→超上野クリニックと散々イジってしまったことに、若干身の危険を感じている。

この記事がアップされた後、私が表に出なくなった時はとり天さんにビール瓶で頭を割られて入院したと思っていただいて間違いないだろう。

何事もなく年を越せることを願うばかりである。

 

来年はもっと皆さんと絡んでイジり倒していきますんで、一緒に遊んでくださいね!

それでは皆さん、よい年末をお過ごし下さい!

お礼参りにビクビクのアツシオガワでした!

以上!押忍!

 

ちなみに、晴れた初冬の恵那山はこんなにも北欧メルヘンワールドなんですよ!

道中、危険箇所もほぼないので雪山デビューにも最適です。

是非天気の良い日を狙って登りに行ってみて下さい!