冬山登山を始めるにあたり新たに揃えなくてはいけないギアがいくつかある。それは冬山に登るためのパスポートでもあり、自分の命を守るために欠かせないアイテムだ。これらを揃えるともう後戻りできなくなり、ワクワクが止まらなくなること請け合いだ。全3回にわたってお送りしてきた初心者のための冬山登山装備最終章、ギア(&その他)編であります!

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日帰り冬山登山装備〜ギア編(&その他)〜

美しいバラには棘がある。

美しすぎる冬山にも棘がある。

というか、棘どころかメリケンサックだらけの危険度満点の世界。

それが分かっちゃいながらも、街から雪化粧の山を眺めるたびに「ハァハァ」と息が荒くなっては渇望してしまうのが白銀の世界だ。

 

しかしそんな危険な世界も、しっかりした知識とギアが揃っていれば行くことができるのです。

アイスアックス・クランポン・冬用登山靴etc…。

このいかにも「山やってます感」満載のギア達を揃えれば、冬山行きの切符を手に入れたも同然。

安全な低山から経験を積んで、徐々にステップアップしていけば3,000m級の冬山だって夢じゃない。

そこにはもう「ここは別の惑星なのか?」と思ってしまうほどの超絶ビューティフルな世界が待ち構えている。

また、逆に山頂を目指さなくても、気の合う仲間達と雪のテーブルとか作って楽しいランチなんてのもオツな行為だ。

さあ、こうした世界への扉を開くのは今だ!

適切なギアを手に入れてその珠玉の時間に備えよう!

今回も王道系&優良コスパ系を中心に、冬山日帰り登山に必要なアイテムをご紹介していきますよ。

 

ウィンターシューズ ★★★

厳冬期以外の低山程度なら3シーズンモデル(コバ付きね)でも行けなくはない。

でもやっぱり保温性・防水性・堅牢度の観点から、そして何より行けるフィールが広がるって意味でもぜひ揃えておきたいのが冬季用登山靴。

まあどうせいつかは絶対に欲しくなるんだから、この際買っちゃいなYO!…高いけど…。

 

冬山用登山靴の特徴としては「保温材が入っている」ってのと「クランポン(アイゼン)装着用のコバが付いてる」っていう点。

上記の条件を満たしてるやつで、大原則として自分の足に合うかどうかをお店で確認して購入すると良いでしょう。あとお財布との相談もね。

4万円台のものから10万円クラスのものまであるけど、ここケチると後で凍傷になりかけて結局また買い換えるなんてことにもなりかねないんで、可能なら良いもん行っときたいところ。

って理屈は分かっちゃいながらもやっぱ高いもんは高いんだよなあ。

ある種「これからどこまで冬山登山と向き合って行くか?」の本気度が問われる修羅場なのである。

ここではちょっとお高いけど定番のシューズと、軽量でコスパに優れたシューズをそれぞれご紹介。

 

  • LA SPORTIVA(ラ・スポルティバ)「ネパール エボ GTX」

結局多くの人が辿り着くど定番冬山シューズ。山小屋でのシューズ被り率は高めだが、それだけ優秀だってことなんですね。足幅にゆとりがあるタイプでありながら、足首のホールド感が優れていてかかとが浮きにくく安定している。そこそこのお値段するんで、これ買ったらもう後には戻れないYO!

アイテム名 ネパール エボ GTX ネパール エボ GTX ウーマン
アイテム画像
素材 アッパー:ペルワンガー防水レザー3mm、ライニング:ゴアテックス・インシュレーテッドコンフォート、ソール:ビブラム
重量 1025g 900g
サイズ 36~48 36~42
カラー inferno-black Arctic/Black
メーカー価格 68,500円+税
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出典:LA SPORTIVA ※画像クリックでメーカーサイトへ

 

  • TheNorthFace(ザ・ノース・フェイス)「ヴェルトS4K アイスGORE-TEX」

さすがに7万円近くも払えないってな人はこちらはどうでしょう?縦走登山からアイスクライミングまで対応で、なおかつ軽量。高額なものに比べると多少保温性は劣るが、必要十分な名シューズである。

アイテム名 ヴェルトS4K アイスGORE-TEX
アイテム画像
素材  <アッパー>ゴアテックス®デュラサーモ、Smartlite®、Super Fabric®プロテクション、Northotic™Pro+EVAフットベッド、OrthoLite®クッションパッド、ステンレススチールアッパー <ボトム>CRADLE™ヒールテクノロジー、4層成型ミッドソール、Agile PUボディ&EVAヒールクッショニング、TPUシャンク、Vibram®Mulazアウトソール、PPラスティングボード
機能  200g/m2シンサレート入りGORE-TEX防水ブーツ/クレイドル・テクノロジー/ビブラム®・ムラツアウトソール/縦走&アイスクライミング向け/履き口ビルトインゲイター付属/Xフレーム/ワンタッチアイゼン対応/ソール張替可能/GORE-TEX®防水ブーツ
重量 803g(9インチ/片足)
サイズ 7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、10.5、11、11.5、12
カラー  (KG)TNFブラック×ジンクグレー
メーカー価格 48,000円+税
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出典:TheNorthFace ※画像クリックでメーカーサイトへ

 

クランポン(アイゼン) ★★★

星3つになってるけど、星4つあげても良いほどこれがないと始まらない。

これ無しで冬山に突っ込んでくのは、巨人のユニフォームを着て阪神の応援団の中に突っ込んで行くようなもの。

100%殺されます。

それと同時に、これを買うと「いよいよ俺もこの極道の世界に入ってしまうのか…」と、自分の山好きさに呆れる一品でもある。

 

まず爪の数だが「私は低山のみだから10本爪で…」なんて言わず、初心者だからこそ迷わず12本爪を買ったほうがいい。

10本爪でどうにかできる人はよっぽど歩行技術が優れてる人だ。

あとは歩いてると裏に雪玉ができやすいので、アンチスノープレート(雪玉防止)がついてるタイプがオススメ。

持ち運ぶ際のクランポンケースも一緒に買うことをお忘れなく。

あとマナー的なこと追記しておくと、これ履いたまま山小屋には入っちゃダメよ。ちゃんと脱いで入りましょう。

 

  • Grivel(グリベル)「G12・ニューマチック」

クランポンメーカーは数あれど、冬山行くと大概みんなこれ履いてるイメージ。雪面も氷面もよく噛んでくれるし、アンチスノープレートが優秀で雪玉もほとんどできない。一応自分の持ってる靴との相性もあるらしいから、心配な人は実際にお店に靴持って行って装着して確かめるべし。

アイテム名 G12・ニューマチック
アイテム画像
重量 530g(片方)
メーカー価格 19,000円+税
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出典:Grivel ※画像クリックでメーカーサイトへ

 

  • BlackDiamond(ブラックダイヤモンド)「セラック クリップ」

こちらも多くの人が使用する代表的なもので、最近モデルチェンジしてフィット感と軽量さが向上したクランポン。グリベルのものより155g軽量(両足)だ。

アイテム名 セラック クリップ
アイテム画像
重量 905g(1ペア、ABS含む)
サイズ ワンサイズ(23~29cm)
メーカー価格 18,000円+税
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出典:BlackDiamond ※画像クリックでメーカーサイトへ

 

  • mountain dax(マウンテンダックス)「アイゼンケース」

クランポンケースはまあなんでもいいっちゃいいんだけど、オススメはこの辺り。外周をウェービングテープが這ってるから、バックパックに取り付けやすい(上の写真は下部にワカンと一緒にくくりつけてる。カラーは旧モデル)。

アイテム名 アイゼンケース
アイテム画像
素材 1000DナイロンPU両面コーティング
重量 約150g
サイズ 縦32×横11.5×厚み10cm
メーカー価格 2,700円+税
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出典:mountain dax ※画像クリックでメーカーサイトへ







 

アイスアックス(ピッケル) ★★★

こちらもクランポンと並んで、購入後に「俺もとうとうここまで来ちまったか…」としみじみ思ってしまう魔性のアイテム。

危険度の少ない山ではトレッキングポールのが便利で出番がなかったりするが、少しでも滑落の危険性があるような場所や森林限界以上の世界では必携アイテムだ。

以前アイスアックスのない状態で斜面を滑り落ちちゃった事があったが、初速からトップスピードに乗って全く止まらずに死にかけたことあり。

そんな滑落停止用途以外にも歩行補助としての役割もあり、他にも雪山のシーンでは色んな場面で活用するのがアイスアックス(ピッケル)だ。

 

タイプとしては縦走モデルとクライミングモデルとある。

縦走用は杖の役割が多くを占めてるんで、ストレートな形状かちょっとカーブしてるもののことを言う。

ちなみにクライミングモデルは以下のような感じの、カマキリみたいな短いダブルアックスのことです。

とりあえずアイスクライミングとかしない人は、まずは縦走モデルからチョイスしましょう。

てことで、縦走モデルの中から比較的お得な代表格を2つ+落下防止用リューシュ1つをご紹介。

ちなみにシャフトの長さに関しては、初心者の人は一般的に「身長から大体100cm引いた長さ」と言われてます。

 

  • BlackDiamond(ブラックダイヤモンド)「レイブン」

お値段的にもエントリーモデルとして手が出しやすい超スタンダードなモデル。上の写真はグリップ付きのタイプで握りやすい。まあでも別にグリップなくても困らないし、付属のリューシュも後述の別売りのものに切り替えてたりする。バックパックにくくりつけてる時の事故防止用にプロテクターも買っておくといいでしょう(純正のもんじゃなくてもいいよ)。

アイテム名 レイブン レイブン ウィズ グリップ アックスプロテクター スパイクプロテクター
アイテム画像
重量 437g(55cm) 505g(55cm、スライダーリーシュ含む) 39g 13g
サイズ 55、60、65、70、75、80cm 55、60、65、70cm
メーカー価格 9,000円+税 12,000円+税 1,100円+税 600円+税
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出典:BlackDiamond ※画像クリックでメーカーサイトへ

 

  • PETZL(ペツル)「サミット」

こちらもコスパ高しなエントリーモデル。シャフトが少し曲がってるタイプで、急斜面での使い勝手が良い。

アイテム名 サミット ピックスパイクプロテクション
アイテム画像
重量 380g (59cm) 13g
サイズ 52cm、59cm、66cm
メーカー価格 15,000円+税 900円+税
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出典:PETZL ※画像クリックでメーカーサイトへ

 

  • mountain dax(マウンテンダックス)「ピッケルバンドショルダー Ⅱ OX-015」

アイスアックスを紛失してしまわないよう、リューシュは別途買っておいたほうがいい。アイスアックスは斜面に合わせて右手に持ったり左手に持ったりと忙しいんで、こういった左右に持ち替えてもOKなものが便利。ゴムチューブ入りで伸縮するから使いやすい。(写真は旧タイプ。Amazonは旧タイプしかなかったんでそれをリンクしてます。)

アイテム名 ピッケルバンドショルダー Ⅱ OX-015
アイテム画像
素材 ナイロン
重量 約82g
サイズ テープ幅15mm×長さ120cm
カラー レッド
メーカー価格 2,300円+税
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出典:mountain dax ※画像クリックでメーカーサイトへ

 

スノーシュー ★★☆

要は洋式カンジキで、新雪が降り積もった後でも雪に埋もれることなく快適に雪上を歩くことができる。

このスノーシューか後述するワカンのどちらかを持っていれば、降雪後にとんでもないラッセル大会に巻き込まれずに済む。

逆にどっちか持ってない状態でドカ雪後に入山すると、良質なマゾが待ち構えているよ。

雪に埋まって先に進めねえ!たまんねえ!

こういうのが好きだ!っていう変態さんは別として、スノーシューは「あると便利」の代表格ですね。

近年ではスノーシューで新雪ハイクを楽しむこと自体が1つの冬のアクティビティになっているんで、それメインの人は買いでしょう。

 

スノーシューのメリットとしてはワカンより断然浮力やグリップ力があるって点で、デメリットはワカンより重くかさばるってのと値段がだいぶお高いってところ。

自分の行きたい山域やスタイルがスノーハイク寄りならスノーシュー、登山寄りならワカンって感じで選んでもいいでしょう。

かかとを持ち上げられるヒールリフター付きのものを選べば、登山寄りでも積極的に使用できる。

ここではエントリーモデルの定番と、脱ぎ履きの容易なタイプの2つをご紹介。

 

  • MSR(エムエスアール)「EVO アッセント」

スノーシューの代表格とも言えるMSR。こいつの上位モデルのライトニングアッセントをよく見かけるが、こっちのが一体成型プラスチックなんで耐久性に優れる。そして安い(つっても高いけど)。ヒールリフターがついてるから、かかとが持ち上がってある程度急斜面でも足が疲れない。

アイテム名 EVO アッセント
アイテム画像
重量 1.84kg
サイズ 21×56cm
カラー ストーングレー
メーカー価格 27,000円+税
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出典:MSR ※画像クリックでメーカーサイトへ

 

  • Tubbs(タブス)「フレックスVRT」

スノーシューって履くのが結構面倒だったりするんで、ついつい「まだいっか」なんて言ってはそのまま使わずに終わることも。でもこのタイプなら足突っ込んでダイヤル回してかかとストラップはめるだけだから超簡単。いろんな作業がめんどくさくなる雪山においては重要な要素。

アイテム名 メンズ フレックスVRT ウィメンズ フレックスVRT
アイテム画像
重量 2.04kg(24インチ)
サイズ 24、28 Onesize
メーカー価格 32,000円+税
BUY NOW ×

出典:Tubbs ※画像クリックでメーカーサイトへ







 

ワカン ★★☆

日本の山ではまだまだ根強い人気のワカン。

何かと荷物の増える冬山登山において、荷物の軽量化って意味でもその存在はありがたい。

理想を言えばワカンとスノーシュー両方持ってて行く山や状況によって選べればいいが、そんな余裕がない場合は先にこっちを買っておいた方が汎用性は高いだろう。

お値段的にもスノーシューに比べて半値以下で買えるのも魅力的。

ここでは代表的な2モデルをご紹介します。

 

  • Ex’pert of Japan(エキスパートオブジャパン)「スノーシューズ」

ワカンと言えばこれを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?阿部寛のホームページを彷彿させる古式ゆかしいエキスパートオブジャパンのサイトでは、「強いぞニッポン」「だんとつニッポン」「究めるニッポン」「夢見るニッポン」というニッポン押しがすげえ一品。それくらいにニッポンを代表するスノーアイテム。フレーム枠がカーブしているため歩きやすい。

アイテム名 スノーシューズ
アイテム画像
重量 770g(M)780g(L)
サイズ M、L
メーカー価格 12,120円+税(M)
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出典:Ex’pert of Japan ※画像クリックでメーカーサイトへ

 

  • MagicMountain(マジックマウンテン)「ネイジュ」

こちらのワカンは通常の使用はもちろん、フラットな形状だから裏返して使用することが可能。そうすることでいちいちクランポンを脱がずに履けるため、厳しい山域には非常に有効。上の写真が通常使用時で、下のアイテム画像がクランポン装着時。

アイテム名 ネイジュ
アイテム画像
重量 455g(片方)
サイズ ワンサイズ長さ45、幅19(cm)
メーカー価格 9,200円+税
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出典:MagicMountain ※画像クリックでメーカーサイトへ

 

保温ボトル ★★★

冬ももちろん水分補給は重要だ。

でも夏と同じようにリザーバー使うと、ホースが凍ってしまって水分補給ができない。

僕も一回ホースを凍らしてしまって、ダイソン並みの吸引力で吸い上げないと飲めなくて逆に疲弊した経験あり。

ってことで、冬季の水分補給は保温ボトルが望ましい。

中でも日本規格の保温ボトルのレベルは高く、以前に保温ボトル比較した際も安定の保温力を見せつけた。

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ここではそのテストのNo.1保温力ボトルと、コスパ最強のベストバイに選ばれたボトルの2つをご紹介します。

 

  • THERMOS(サーモス)「FFX-500(山専ボトル)」

長年愛される王道中の王道ボトル。山専用ボトルって言うだけあって、持ちやすさや・開けやすさなど随所に工夫が凝らされている。BBGの保温テストでは、冷蔵庫の中に8時間入れた後でも72℃をキープ(カップラーメン食えます)した。※上の写真は旧モデル。現在はダブルスクリュー栓でさらに開けやすくなっている。

アイテム名 FFX-500
アイテム画像
重量 0.28 / 0.26(シリコンなし)
サイズ 7×7×23.5
カラー バーガンディー(BGD)、ブラック(BK)、ライムグリーン(LMG)
メーカー価格 5,500円+税
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出典:THERMOS ※画像クリックでメーカーサイトへ

 

  • Mont-bell(モンベル)「アルパイン サーモボトル 0.5L」

保温力は山専ボトルと大差ない結果(8時間後70℃)でありながら、こっちのが2,000円も安いというお得さでBBGベストバイボトルに輝いた一品。軽量なのもグッド。

アイテム名 アルパイン サーモボトル 0.5L
アイテム画像
素材 本体:(外側)SUS304 ステンレス鋼, (内側)SUS316 ステンレス鋼 / 外栓:ポリプロピレン / 底カバー:シリコーン / コップカバー:シリコーン / 内栓:ポリプロピレン / パッキン:シリコーン
重量 265g
サイズ 直径φ7 X 高さ 24cm
カラー メドーグリーン(MDGN)、レッド(RD)、ステンレス(STNLS)
メーカー価格 3,500円+税
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出典:Mont-bell ※画像クリックでメーカーサイトへ

 

ちなみにここで「あっしはどうしてもリザーバーが使いたいんでい!」って人に向けた小ネタを1つ。

敏腕CEOアツシオガワは、ハードシェルの下に小型のトレラン用バックパックを背負ってそこからリザーバーのホースを体に這わせている。

なにこの表情?

こうすることでホースは体温で温められて凍る事はない。

どうしてもって人は真似してみるといいだろう。

 

座布団 ★★☆

さあ、この辺りから一気に地味なアイテムに移行していきますよ。

冬山登山では、休憩したり飯食う時は夏みたいに地べたや岩に座ることができず、雪の上にダイレクトに座ることになる。

ってことで、断熱効果のある座布団はわりかし重要だったりします。

とりあえず何持ってくかは好き好きですが、小型軽量であったかいものがいいでしょう。

 

  • Therm-A-Rest(サーマレスト)「Z シート ソル」

アルミ蒸着されているので保温性あり。アコーディオン式に小さく折りたため、今期モデルからアップデートされて広がらないようにするためのループがついた。オールシーズン重宝します。

アイテム名 Z シート ソル
アイテム画像
重量 60g(片方)
サイズ 41×33cm 厚み2cm
メーカー価格 2,200円+税
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出典:Therm-A-Rest ※画像クリックでメーカーサイトへ







カートリッジカバー ★☆☆

地味だねえ。

でも密かににありがたいアイテム。

極寒地ではガス缶が冷えて勢いがなくなり、全然お湯が沸かないなんてことも。

寒冷地用のガス缶もあるけど、カートリッジカバーでひと包みするだけで火の勢いは多少違ってきますよ。

 

  • mountain dax(マウンテンダックス)「カートリッジカバーⅡ」

下部に3つの穴が空いていて、スタビライザー(ガスカートリッジ専用三脚)にも対応している。対応ガスカートリッジは以下の表を見てね。

アイテム名 カートリッジカバーⅡ S DA-526-17 カートリッジカバーⅡ M DA-527-17
アイテム画像
素材 3mm厚ネオプレーンゴム
重量 23g 33g
対応ガスカートリッジ IP-110(プリムス)
110パワーカートリッジ(EPI)
SOD-710T(SOTO)
GP-110G(スノーピーク)
※ガス内容量が110g前後のカートリッジに対応。
IP-250G/T(プリムス)
230パワーカートリッジ(EPI)
SOD-725T(SOTO)
GP-250G(スノーピーク)
※ガス内容量が230g前後のカートリッジに対応
メーカー価格 800円+税 1,000円+税
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出典:mountain dax ※画像クリックでメーカーサイトへ

 

ちなみにこのカートリッジカバーは冬期だけじゃなく、オールシーズン活躍の場があります。

小型のコッヘルセットなどの収納袋兼保護カバーとしても使えるのであります。

この辺りのことは、以前サイエンスオガワが解説してるんでこちらを参考に。

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ガスバーナー ★☆☆

いつも夏に使ってるバーナー+さっきのカートリッジカバー+寒冷地用ガス缶で十分。

火力的なベストはガソリンストーブだけど、取り扱いが面倒なんで初心者用雪山装備としてはいささかオーバー。

一応ここでは寒冷地仕様になってる、クッカー一体型の名品をご紹介しときます。

 

  • Jetboil(ジェットボイル)「マイクロモ」

冬季や高所など、-6度まで安定した火力を発揮するサーモレギュレーター搭載モデル。0.5Lの水を約2分15秒で沸騰させられるんで、何かと忙しい冬期登山には持ってこい。昔のジェットボイルの弱点だった「とろ火」も出来るんで、細かい調理にも最適ですよ。

アイテム名 マイクロモ
アイテム画像
素材 アルミニウム(カップ本体)
重量 約400g(ガスカートリッジを除く)
サイズ φ104mm×高さ165mm(収納時)
容量 0.8L
沸騰到達時間 2分15秒(0.5L)
出力 1512kcal/h
ガス消費量 約120g/h
カラー カーボン(CARB)、SCALE(SCALE)
メーカー価格 18,500円+税
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出典:Mont-bell ※画像クリックでメーカーサイトへ

 

日焼け止め&リップクリーム ★★☆

冬の紫外線は半端ない。

雪による照り返しもあるから、僕のような死にかけの中年は肌細胞が次々と死滅していってしまう。

バラクラバした状態で日焼けすると、翌日からたれぱんだみたいになって仕事に行けなくなります。

夏より肌の露出が少ないとはいえ、顔付近の紫外線対策はしっかりとしておきましょう。

 

  • OUTDOOR UV(アウトドアUV)「アウトドアUV」

特にこれじゃなきゃいけないってわけでなく、日焼け止めなら普段から使ってるやつでいいですよ。ただこいつなら液漏れしないし小型なんで携行にも便利で、休憩中とかにささっと塗り直しができる。ウォータープルーフで汗かいても長時間キープ。ハッカ油入りで、夏季には防虫効果も。

アイテム名 アウトドアUV ナチュラルカラー アウトドアUV ホワイト
アイテム画像
成分 イソステアリン酸ヘキシルデシル・酸化亜鉛・酸化チタン・トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2・合成ワックス・パラフィン・(エチレン/プロピレン)コポリマー・オレイン酸ポリグリセリル-2・ヒノキチオール・ハッカ油・ユーカリ葉油・トコフェロール・水酸化Al・ステアリン酸・ジメチコン・+/-:マイカ・酸化鉄
内容量 10g 10g
メーカー価格 2,900円+税 2,700円+税
BUY NOW × ×

出典:Outdoor UV ※画像クリックでメーカーサイトへ

 

  • 「リップクリーム」

これも何でも良いんだけど、大前提として選びたいのはUVカットのもの。UVじゃないやつ使っても冬山では大して意味ないです。「リップクリーム UV」でリンク貼っておいたんで、お好きなの選んじゃってください。

アイテム名 リップクリーム UVカット
アイテム画像
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スマホタッチペン ★☆☆

GPSアプリなどの登場で、現代登山には欠かせない存在になってきたスマートフォン。

しかし冬山登山中は分厚いグローブをはめてるから、スマホの操作ができない。

そのためにいちいちグローブ脱いでたんじゃやってられないし、極寒地でグローブ脱ぐのは危険だ。

で、小型のスマホタッチペンをポケットにでも忍ばせとけばそれも解消です。

これも「スマホ タッチペン」でリンク貼っておいたんで、お好みのものをどうぞ。

アイテム名 スマホ タッチペン
アイテム画像
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ちなみに寒冷地では、スマホのバッテリーは驚くほど消耗が激しい。

まだ50%くらい残ってても、突然電源が落ちちゃうこともしょっちゅうだ。

ってことで、出来るだけ体の近くのあったかい場所に入れておくと良いですよ。

これだけで随分バッテリーの持ちは変わってきます。

ただ蒸発した汗が付着することもあるんで、ある程度スマホ自体の防水性は必要でございます。

 

ヒップソリ ★☆☆

持っていく必要性は全くないが、あると断然楽しすぎる一品。

もちろん安全に滑降できるポイントがあるとわかってる場合のみね。

100均とかのペラッペラなやつは速攻で破壊されるんで、500円程度のもんがいいでしょう。

「ヒップソリ」でリンク貼ってあるんで、お好きなカラーをチョイスしたってくださいな。

アイテム名 ヒップソリ
アイテム画像
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山岳登山保険 ★★★

最後にやっぱこれね。

ギアでもなんでもないけど、冬山は特に危険がいっぱいなんで言うまでもなくこれは必須です。

アイスアックスやクランポンを使用する冬季登山は、夏のハイキング保険適用外なので一度見直してみよう。

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最低でも遭難捜索費用保険には入っておきましょうね。

あと登山届もね!

 

てな感じの、初心者のための日帰り冬山登山装備〜ギア編〜でありました。

少しは参考になったでしょうか?

これから始める人にとっては何かと出費はかさみますが、優先順位順に3ヶ年計画くらいで少しづつ揃えていくといいでしょう。

くれぐれもここに金かけすぎて、家庭内に大雪崩を巻き起こさないように注意してくださいね。

 

それではまた冬山でお会いしましょう。

夏でも冬でも真っ白が大好きなユーコンカワイがお送りしました。

楽しいスノーライフを!