餓鬼岳ガチンコ一本勝負!前編〜冷凍ベースレイヤーの恐怖〜

新垣結衣は可愛い。一方、全く可愛くないガッキーが北アルプスに存在しているのをご存知だろうか?その名も「餓鬼岳(がきだけ・2,647m)」。多くの登山者が訪れる燕岳の影に隠れ、常念山脈の端っこで人知れずマゾい登山者の来訪に飢えている鬼の山である。その餓鬼岳に今、前世の報いで餓鬼道一直線のBBGの二人が「逃げるは恥だ!ガッキーとマゾダンスが踊りたい!」と挑戦。こうしてサディスティックガッキーVSマゾヒスティックBBGの6R一本勝負のガチンコ対決がスタートしたのである。



餓鬼岳ピストン 1泊2日雪中テント泊 前編

第1ラウンド

餓鬼岳の登山口に到着した2匹の餓鬼。

気合十分なアツシオガワに対し、右のユーコンカワイは早くも顔色が悪い。

実は彼は二日前から謎の吐き気に苦しみ、今も吐けと言われればいつでも吐ける状態だったりする。

しかもこの時点で「なんだかすでに膝が痛い」と言い出す始末。

信越トレイルで一気に老けてしまったのが原因なのか、すでに体は少しづつ老衰死一直線。

そんな状態のところに久しぶりの雪山テン泊装備を担ぐこととなり、しかもお相手が「急登の殿堂」餓鬼岳さん。

試合開始前から悲壮感が止まらない。

 

そんな男に対し、試合開始のゴング直後から早くもガッキーが仕掛ける。

まずは挨拶がわりの「ツルツル木の橋」でジャブ攻撃。

昨日がっつり降った雨と、きりりと冷えた朝の気温のせいで、木は「氷か?」ってくらいに滑りまくる。

その上ではしご&急登の連続攻撃でスタミナを奪うボディ攻撃。

久しぶりの重量装備で、大したウォーミングアップもなしに突入する急登のハードさよ。

そして間髪入れずに、「ツルツル斜め桟道」で一気に崖へ突き落とそうとする激しい攻撃。

新垣結衣とは似ても似つかぬ「爽やかさゼロ」の裏ガッキー世界がひたすら続く。

ユーコンカワイによる吐き気事前代償のおかげで天気は良いんだが、谷が深いせいで全く陽が入らず、結局本日もジメジメと薄暗いハードな戦いが展開。

早くも防戦一方のBBG御一行様。

しかし彼らもここでついに反撃の一撃。

ウブなガッキーに対し、攻めのセクシーカウンターが炸裂だ。

写真だけ見ると「突然山中でユーコンがヒゲ男に襲われてしまった後」的な感じに見えるがさにあらず。

実は今回の登山は5着のベースレイヤーテストも兼ねているので、こうして何度も着替えなきゃいけないのである。

実に大変なお仕事である。

 

第2ラウンド

BBG二人のセクシー攻撃により、頬を染めて恥じらうガッキー。

しかし逆に興奮させてしまったのか、その攻撃はさらに激しさを増してしまった。

とにかく「もうアイゼン履いたほうがいいんじゃないのか?」ってくらい木が滑りまくる。

というか試合が始まってからまともな道がほとんどなく、基本的にツルツル木か鎖か崖の桟道パラダイス。

ここに至っては、冬季雪害防止用に手すりも撤去されてて氷の上の綱渡り状態。

どこまでもトリッキーな攻撃が続くが、なんとかスリップダウンせずに乗り越えていくBBG御一行。

て言うかそろそろ普通の道を歩きたい。

しかしガッキーには全くその気はない様子。

それでもその攻撃を巧みにかわし、少しづつ相手の懐に入り込んで行くBBG。

目の前に現れた落差50mの見事な「魚止めの滝」の横をガツーンと大直登を強いられ、

その試練を乗り越えると、今度はガツーンと急降下させられるという骨折り損のマゾ儲け。

そしてこの崖みたいな急降下を終えると、再びガツーンと登らされるという人を馬鹿にしたような攻撃が続く。

なんだか激しく登ったり激しく下ったりの連続で、頑張れど一向に高度が稼げないという厳しい序盤戦。

ヘビー級の荷物とツルツルの足場が二人の肉体と精神をえぐって行く。

 

そんな中、ベースレイヤーテストもいよいよ「他の人が着た後の汗だくベースレイヤー」を着なきゃいけないという厳しい時間帯へ突入。

汗びちゃ夫のアツシオガワが着た後の、ずぶ濡れ超冷ベースレイヤーを着て「ぐあああああっっ!」と悶絶するユーコンカワイ。

敵は何もガッキーだけじゃない。

味方同士でも激しい戦いが繰り広げられるのが、この修羅の国「餓鬼岳」なのである。

 

そしてその不快さに彩りを添えるのが、登山道を完全に塞いでいる崩落ホヤホヤの難所越え。

登山開始からまだ一度もまともな道を歩かせてくれないガッキー。

ユーコンカワイは、「絶対落ちる、絶対骨折…絶対死ぬ..」といういけないルナ先生ばりのネガティブシンキングで、手すりのないツルツル木橋をこれ以上ない腰の引けっぷりで突破して行く。

そしてこの橋を渡りきった「最終水場」にて第2ラウンド終了のゴング。

今回山頂直下の山小屋は冬期閉鎖されてるので、ここから大量の水を運んでいかねければならない。

そしてここで2Lの追加重荷をバックパックに詰め込み、いざ、大急登の第3ラウンドがスタートである。

 

第3ラウンド

ここにきてガッキーは作戦変更に打って出た。

第1第2ラウンドで、散々滑りまくる木道ジャブで相手との距離を測り、今度は猛烈な「超急登ボディブロー作戦」開始。

ここから2時間に及ぶスタミナ破壊のボディ攻撃が唐突にスタート。

スタート直後から猛烈急登の嵐。

ここで早くもユーコンカワイが「グヘァ!ドゥフアッ!」と急激に遅れ出した。

追加水のせいでさらに一歩一歩肩にのしかかる重量装備。

気分はすでに聖碑を担いで聖帝十字稜に向かうシュウ。

最近めっきりUL装備で楽をしてきた報いが今、腑抜けた男に激しく襲いかかっているのだ。

そしておきまりのように炸裂する、相棒アツシオガワによる奥義「置きTHE離」がスタート。

藪をかき分け、どんどん先輩を置き去りにしては「ULですっかり軟弱になりましたね」と追いつくたびに言われる内輪攻撃。

このようにハードな局面でも一切助け合わないのがBBG流。

「くそ!俺が希子ちゃんならもっと優しくしてくれたはずなのに!」とユーコンのボヤキが止まらない。

 

2日前からの吐き気と蓄積疲労の狭間で、何度も胃酸の逆流を喉元でストップさせては「ぬおおおおお!」と急登がっぷり4つ。

上半身の筋肉もすっかり衰えた彼は、重い荷物に左右に振られてストック操作もままならないほどよろよろとハイクアップ。

もはや見た目はジャングルをさまよう1匹の敗残兵。

そしてやっとアツシオガワに追いつくと、ついに3ラウンド目にして1回目のダウン。

全身をピクピクさせながら、エクトプラズムを吐いて昇天寸前。

だからと言って野郎には一切の情けもかけないアツシオガワは「なんだかおじいちゃんと一緒に登ってるみたいす。さ、行きますよ。」と容赦なく置き去りにして行く。

で、ユーコンが踏ん張ってASIMOのように2,3歩歩けば、すでに彼はこんな位置。

これが全盛期を迎えた37歳の男と、滑落するように老化して行く本厄男との歴然たる差。

容赦ないガッキーの急登ダンスと、アツシオガワの鬼六登山に翻弄され、もはや胃液を飛び越えて腸を吐き出してしまいそうなユーコンカワイ。

なんとか一矢報いようと、ユーコンは汗ビチャ冷凍ベースレイヤーチェンジで反撃。

悶絶するアツシオガワ。

しかし結局ユーコンもアツシオガワ汁満載のさらにずぶ濡れた冷凍ベースレイヤーで「ぎゃああああ!」とカウンターを食らう。

結果急登にビチャ汗が相まって不快感はマックスに。

それでも根性のハイクアップを続け、やがて超急登区間が終わって大凪山の山頂に到達。

そしてはるか遅れてユーコンカワイ到達。

すげえ天気良いのに、スタートから一切まともな景色を見ずにここまで来た。

大凪山山頂も一切景色が見れず、目の前の木を呆然と眺めながらおにぎりを食うユーコンカワイ。

もう背中の猫背はこれでもかとぐにゃりと曲がり、後方から見るその様子はもはやおじいちゃんだ。

まるで笑点終了間際の歌丸師匠の休憩風景よう。

このままでは試合終了までに寿命を迎えそうで危険な状態。

すでにリングサイドには医師団もかけつけていた。

 

さあ試合は折り返し地点。

 

果たして彼らは無事にガッキーとの死闘を制すことはできるのか?

そもそも生きて無事にこの試合を乗り切ることはできるのか?

 

次回、マゾ登山者に飢えた鬼の山の本気攻撃。

ガッキーのツンデレからの強烈な右ストレートが炸裂する!

 

餓鬼岳ガチンコ一本勝負 後編へ 〜つづく〜

 

2 件のコメント

  • いけないルナ先生www
    中学の頃スゲーお世話なりましたー❤️
    いつも楽しく為になるレポありがとうござます!
    応援してまーす!

    • ハンゾーさん、ありがとうございます!
      随分いけない人でしたよねえ、ルナ先生…。
      とにかくなんかあるとすぐ自殺されちゃうっていうネガティブ発想からの体当たり授業。最高でした。
      僕もネガティブシンキングだけはルナ先生ばりで、ああいうツルツルの橋とかって落ちて死ぬ発想しか浮かばないんですよね。
      ほんと、体型といい体質といい山に向いてないんですよ。
      そんな男のレポが役にたつかわかりませんが、今後もわかる人にだけわかるネタをぶっ混みつつ全力でやっていきます!
      今後もよろしくお願いします!

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    ユーコンカワイ

    低体温・低血圧・低収入というギアレビューにもってこいの人体サンプル。いつも顔色は土色だったり汗冷えのスペシャリストだったりするが、今日も持ち前のマゾん気を武器に山に川にと出没する。 素材がどうとかの専門的な事より、フィーリングやロマン重視のあまり役に立たないギアレビューを得意とする男である。