まだまだ続くHangOutで見つけた注目アイテムたちの生情報!ユーコンカワイのせいで生憎の天気となってしまったが、時間とともに徐々に来場者は増えて行っていよいよ会場は活気付く。一方でのんびりした空気感もなんとも言えず心地良い。ではその流れに乗って後編行ってみよー!

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HangOut(ハングアウト)2017 後編

BIG AGNES(ビッグアグネス)

毎度その「軽量さ」「居住性」「山で積極的に使える」っていうバランスの良さに驚かされるビッグアグネスのテント。

今回は来春発売予定の、この二人用ダブルウォールテント「タイガーウォールUL2」にガッチリ心を奪われました。

ダブルウォールですよ?二人用ですよ?ポール込みですよ?入り口も両サイドにあるんすよ?

それで「1.19kg」なんですよ!ペグも袋も込みっすよ!

それでいてこの驚異的な居住空間で広い前室。

BBGの嗅覚が「こりゃあヒットするぞ!」とビンビンに嗅ぎ取っております!

ソロでも全然持って行ける重量だから、これを一人で使ったら…って考えるだけでもう今からコーフンして鼻血出そう。

これからまた仕様など検討や変更が加えられると思うけど、2018年の最注目テントになることは間違い無い!

 

で、こちらも来春注目のクローズドセルマットで、やっとメディア公開がオッケーになった「サードディグリーフォーム」

大地に貼られた巨大な絆創膏に横たわってるわけじゃありません。

リッジレスト級の遮熱保温効果がありながら、表面はボコボコしてなくてフラットな状態で非常に寝心地がいい。

こちらも2018年、クローズドセルマット部門で話題をさらって行く可能性大。

来年もビッグアグネスの勢いは止まりそうにないねえ。

 

「ビッグアグネス」サイトはこちら

 

TerraNova(テラノバ)

続いては、こちらも軽さ&山での使い勝手&カッコ良いっていう三拍子が揃ったテラノバのテント。

BBGが注目したのは、2017年夏に発売されたばかりの二人用ダブルウォールテント「スターライト2」だ。

ナウシカの王蟲を思わせる独特なフォルム!怒ると赤くなるとかならないとか。

こっちもかなり広い居住空間を得ながら1.39kg(ペグ袋抜き)と相当な軽量さ。

内部は想像以上の広さで、前室もかなり広い。

以前一人用のレーサーフォトン1をレビューしたが、それと同様インナーテントもフライと同時に一発で立ち上がる仕様なんで設営&撤収が見た目以上に楽なのもグッド。

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レーサーフォトン1は軽量重視で多少居住性を犠牲にしたストイックテントだったのに対し、このスターライト2はとにかく居住性が半端ない。

ポールは2本使うが、ポール自体の節の長さが短く仕舞寸法が短いからパッキング時も楽だ。

 

一方で今回は張ってなかったが、来春の注目新製品として「レーサーパルス」なんてソロ用テントも出るらしい。

その重量、ダブルウォールテントにして驚異の「545g」

軽量化の波はいよいよ行き着くところまで来ちゃった感じね。

ポールのあるダブルウォールテントでその重量って…。

すごい時代になってきたもんです…。

 

「テラノバ」サイトはこちら

 

TrailButter(トレイルバター)

さあ、それでは続いてはまた行動食ネタに戻りましょう。

もうすっかりお馴染みっていうか、随分と認知度も高まって愛用者も多い「トレイルバター」さんですね。

BBGでも以前行動食特集を組んだけど、その効果はユーコンカワイが朝食抜き(買い忘れた)の状態で赤岳から硫黄岳までの縦走を支えられたことで実証済み。

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今回はTips的な情報を1つ。

トレイルバターをパンに塗って食べる人は多いが、スタッフさんが色んなものに塗って食べたところ甘くない「ポン菓子」に塗って食うのが今一番アツいとの情報をキャッチした。

実際に食ったが、サクサク感と適度な塩気が見事にマッチ。ポン菓子軽いってのもいいね。

あとは隠し味として料理に使うのもオツらしく、ナシゴレンとかに入れるとかなり美味しいらしい。

トレイルバターファンの方は一度試してみてはどうだろうか?

 

「トレイルバター」サイトはこちら

 

WanderlustEquipment(ワンダーラストイクイップメント)

続いては根強いファンが多い「ワンダーラストイクイップメント」さん。

もともとアウトドア業界とは関係のない仕事をしてたのが、自分が欲しいもの作ってたらいつの間にか周りから火がついて浸透していったというパターン。

僕も個人的に愛用している代表的アイテム「カンパラパック」は、従来のサコッシュのイメージを破ったフィット感とタフさで支持層は多い。

縦に3つ並んでるのが代表作「カンパラパック」。体に沿うようなデザインが秀逸。

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そして今カンパラパックとともによく出ているのが、こちらの「スタンドコジー」

自立するコジーなのでアルファ米やジップロックに入れ替えたカレーメシなどをお湯入れて戻す時にも便利。

コジーなんで保温はされるしそのまま食器になるし、食べ終わった後もジップロック閉じれば片付け楽だし匂いも漏れないし、ってな感じで非常に便利なアイテムだ(使用しているBBG読者さんに教えてもらいました)。

飯はフリーズドライ系がメインって人は、是非チェックしてみよう!

 

「ワンダーラストイクイップメント」サイトはこちら

 

PaagoWorks(パーゴワークス)

お次はこちらも独創的なアイデアでファンの多い「パーゴワークス」さん。

昼飯食ってる最中に押しかけて来た迷惑なBBGに対して、丁寧に説明してくれた代表の斎藤さん。

個人的にもパーゴワークスの製品には結構お世話になってるし、BBGでも以前「ニンジャネスト」の徹底テストレビューをしている。

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ハイキング・ランニング・キャンピングという3つのカテゴリーのアイテム展開がメインのパーゴさんだが、中でも今一番力を入れてるのがランニングのカテゴリー。

そこでメインとなってくるのがこの「ラッシュ」シリーズで、今年春に総リニューアルされている。

細部が徹底的にブラッシュアップされ、カラーリングもソフトになった。

ラッシュは女性ユーザーが多く、日本女性向けのサイズ「s」も今春から展開。

他にも人気のワレットである「トレイルバンク」も、今秋からカラー展開や素材展開も豊富になった。

キューベン素材を使ったものも登場!

現在も水面下で色んなアイデアを製品化するべく試行錯誤が続いてる模様。

パーゴファンの方は、次にどんなギミックのアイテムが形になってくるか随時チェックしていこう!

 

「パーゴワークス」サイトはこちら

 

atelierBluebottle(アトリエブルーボトル)

続いては、生産数は少数ながら、1つ1つの製品を丁寧に作り上げることで多くの人に支持されている「アトリエブルーボトル」さん。

そのアイテムはただ軽いだけではなくシンプルでデザイン性も高く、それでいて機能的で使いやすいものばかり。

そのため需要は多いんだが、ご夫婦二人で目の届く範囲での少数生産のため、手に入れるのはなかなかに競争率が高いのだ。

BBGのサコッシュ特集の時も、あまりの人気のため入手することができなかったほど。

そんなアトリエブルーボトルのアイテムの中で今アツいのが、トレラン・デイハイク・日常使いに適した12Lのこのバックパック。

200数十グラムと超軽量。

トレラン系のパックは普通アクセスが1つだが、これは2アクセスで上からもぎゅうぎゅう荷物が押し込められるのが特徴。

ショルダーもよくあるメッシュ素材のものではなく、結構厚めのしっかりしたものとなっている。

 

そしてバックパックなどだけでなく、なんと「ハイカーズソックス」という足袋型で踏ん張れるソックスまでも作ってたりするのだ。

各所にクッション性を考慮した工夫がなされており、リピーターも多い人気アイテム。

保温性に優れたヤクウールと、強度があって速乾で防臭効果のあるメリノウールを使用した機能的ソックス。

僕も来週からのロングトレイルハイクを想定して早速購入。

またギアログなどで使用感書いていきます!

 

今後ウェア系への展開(シャツっぽいウィンドシェルとか)も考えているというアトリエブルーボトル。

これからも目が離せない注目のブランドである。

 

「アトリエブルーボトル」サイトはこちら







 

TORAYA EQUIPMENT(トラヤイクイップメント)

お次は、機能的で遊び心のある道具をハンドメイドで作ってる「トラヤイクイップメント」さん。

登山で積極的に使うっていう道具ではなく、どちらかといえば「旅」って部分に焦点を絞ったアイテムが多い。

中でも、ハイカーズデポの土屋さんが紹介してから一気に認知度が上がった、「196 JOURNEY」「196 TRIP」の超個性的バックパックが目を引く。

トラヤと言っても中に羊羹が入ってるわけではない。

独特な構造なので詳しくはトラヤさんのサイトの方を是非見て欲しいが、BBG的に言えば「横からガバッと開いて、ズボッと荷物出し入れできて、クルクルシュッで閉じられて、スポーンとトートバッグにもなる」っていうバックパックだ。

一方、もう1つ人気の主力商品として出ている「365 TOUGH」「365 STRETCH」というパンツが実にいい感じ。

自分にあったサイズ調整が可能で、何より特徴的なのは両サイドの巨大なポケット。

わずらわしい荷物はポケットに突っ込んで、手ぶらで自由に旅をして欲しいというコンセプトで作られた一品。

履き方も独特で(これもサイトの方を見てね)、どんなに太ろうが痩せようがずっと履き続けることができるのも魅力だ。

アツシオガワも気に入って早速発注。人気なので完成まで数ヶ月待ちの状態。

トラヤが提案する、他にはない独創的な発想とどこか和風テイストな「旅」のアイテムたち。

今後の商品展開が実に楽しみなブランドの1つである。

 

「トラヤイクイップメント」サイトはこちら

 

ULTRA LUNCH(ウルトラランチ)

そのトラヤさんをHangOutに呼んだのが、去年三重県四日市市にコアなセレクトショップ「ADAPT suzuka」をオープンさせた鈴鹿の水先案内人中村キョーヘイさん。(BBGがときメモったmikikurotaを呼んだのもキョーヘイさん!)

HangOutのサポートも兼ねてるクソ忙しい最中でもしっかりお話ししてもらえました!

BBGも注目しているZEROGRAMを始め、とても感度の高いアイテムを多く扱っている。(ZEROGRAMに関しては、また来季にでも特集をしようかと思ってます!)

とても気さくなお兄ちゃんなんで、鈴鹿山脈に遊びに行った際は是非立ち寄って見てはどうでしょうか?(ADAPT suzuka

 

そんなADAPTさんのブース内で紹介されていたのが、ウルトラランチの「ビバークレーション」だ。

元々飲食店で働いていた代表のドミンゴさんが「ハイキングやキャンプ、山遊びの時に携行する美味しくて超軽量のレーションが作れないか」って思いで研究を重ねて辿り着いた携行食品。

味は「トマトキック味」「ホッター・ザン・カレー味」「ポルチーニクリーム味」「海苔茶漬け味」の4種で、一食の重さは約80g

軽さもしかり、時間のかかるアルファ米などとは違い、200mlのお湯を注いでわずか「2分」で出来上がるというスピード感も素晴らしい。

冬季登山中とかも2分で飯ができるのは大きい。燃料節約にもなる。

1食当たり400kgカロリー摂取できて食べ応え(コンビニおにぎり2つ程度)も十分。

しかもこのレーション、やたらかさばるアルファ米とは違って薄っぺらくて適度な硬さがあるため、バックパック内の隙間にうまく忍び込ませることもできるのだ!

沢山差し込むほどにパックが安定するなんて効果も!パットがわりにもなる飯ってすげえ!

真空パックなので気圧で膨らんでくることもなく、エベレスト・ローツェ遠征時のレーションとしても採用された過去があるそう。

僕も早速来週からのロングトレイルハイクに向けてお試しで1食導入したんで、またギアログなどでどんなだったかご報告していきますね。

 

「ウルトラランチ」サイトはこちら

BUY NOW

 

まとめ

他にも多くの注目ブランドがあったけど、今回ご紹介できたのはここまで。

当日は生憎の天気の中だったが、会場には予想以上の人が訪れて、なんとも言えないピースフルな光景が展開していた。

印象的なのは、360度、どこを見回しても必ず誰かの笑顔があるってこと。

ユーザーはメーカーさんの話を直に聞くことができ、メーカーもユーザーさんの生の声を聞くことができた貴重な場。

それはまさにHangOut(近所の遊び場、仲間が集う場所)そのものだった。

BBGは今後もHangOutを追っていきますよ!

 

こうしてBBG御一行は会場を後にした。

もちろん最後に、運営の方に「悪天候連れてきてすいませんしたぁッ!」と土下座をかましたことは言うまでもない。

今大会、最も美しい土下座を決めたユーコンカワイ。

こんな迷惑なBBG(というかユーコンカワイ個人)だが、ちゃんと来年以降も呼んでもらえるだろうか?

まあ呼ばれなくても勝手に行くんですけどね。

 

それではまた、来年のHangOutでお会いしましょう。

できれば大量の晴れ男さん晴れ女さんのご来場を待ってます。

じゃないとBBGが出禁くらっちゃうんで…。

 

ユーコンカワイ&アツシオガワでした。