ナニワサスペンス劇場〜エバニューさん展示会訪問〜

とある展示会場に転がる一体の屍。指元をよく見ると「薄くて硬い、だからいい。」というダイイングメッセージが。この仏の身元はBBGのユーコンカワイ(41)という男。検視の結果によると「新商品に対する感動死」という報告である。一体彼の身に何が起きたのか?その謎に捜査一課のバイアグラ船越が鋭く迫るのである。



2017年7月5日 大阪エバニュー展示会会場

こんにちは、ハワイ帰りの捜査一課船越です。

今日は去る7月5日に起きた殺人事件の現場に来ている。

そしてここが事件現場だ。

仏さんの名はユーコンカワイ。

あまり人から恨みを買うことはない人のようだが、嫁からは日常的に「このブタ野郎」や「妖怪死に魚」や「ヒルに食われて死んでこい」などと言葉のDVを食らっていた模様。

なんだか我が家も最近色々あったんで人ごとじゃねえな…。

とりあえず彼の嫁による怨恨の線が有力だが、しっかり現場で聞き込み調査をしてみよう。

ちなみに周りがモザイクになってるのは、未だ公表できないエバニューさんの新商品が並んでいるからである。

 

聞き込み捜査

では死体第一発見者のエバニューの仲さんに話を聞いてみよう。

船「初めまして、船越です。」

仲「毎度おおきに。仲言いますねん。よろしゅう。」

船「当時の状況を教えてもらっていいですか?」

仲「わかりました。その二人が来たのは昼をちょっと越えた時間です。ユーコンさんともう一人、BBG社長のアツシオガワはんです。これがその時の写真です。」

船「これがアツシオガワですね。ずいぶん黒くて人相が悪いですね。」

仲「ええ、思わず通報しそうになりましたわ。で、半ば脅されるようにワイは2018年の新商品の説明をさせられたわけでおま。」

船「ほほう、ずいぶん真剣に聞き入ってますね。」

仲「そうなんですよ。彼らも“エバニューさんのそこまでやるか精神が大好きっす”って言ってくれはりまして。新商品に対して随分興奮してくれはりました。」

船「私も先ほど資料として見させてもらいましたが、あの“細かすぎて伝わりにくいこだわり”ってのがまた彼らの琴線に響いたんでしょうな。」

仲「さいでんがな。はよみなさんにもお見せしたいんやけど、こればっかりはまだ公表できないのが残念です。ただその中でも、近々の2017年7月10日に正式発表の公開可能な商品があるんです。それがこの“FPmat”なんや!」

船「ほほう!これはまた渋いところを突いて来たアイテムですね!超軽量マットですね!」

仲「そうなんや。これは新商品の中でかなり推しのアイテムなんですわ。そしてこのアイテムに異常に食いついて来はったんがユーコンはんだったんです。」

船「ほほう、もうすでに視点が定まってないくらい感動している感がありますね。ただのマットに見えますが一体何がそこまで彼を感動させているんですか?」

仲「よくぞ聞いてくれはりました。この手の超軽量マットって今では結構色々でてるやないですか。うちもロールタイプの超ULマット(厚さ0.9mm、100cmで90g!)出してますけど…あ、これですね。」

仲「これはこれでもちろん良いマットなんやけど、やっぱどうしてもタフさは犠牲にしてるところがあるんで、ワンシーズンガチで使うと損傷も激しいわけですよ。」

船「なるほど。しかも軽くて柔らかいってことはゴツゴツしたテン場だと背中とか痛くなりそうですよね。」

仲「さすがは名刑事バイアグラ船越さんや!ほんまそのとおりで、だったらロールタイプにならなくても薄くて軽くて硬くて、石とかの底突きを気にせずに就寝可能なマットを作ったろうって思いましてん。」

仲「しかもこれおよそ25cm幅で折りたためるんやけど、これがまたUL系バックパックの背面パットとしてジャストサイズなんや!これでもうロール外付けして危ない目に合う必要もなければ、硬い素材なんでかなり優秀な背面パッドにもなるんやで!」

船「なるほど。それでユーコンカワイは必要以上に感動しているわけですな。資料によると彼はこの手の+アルファな商品に弱いとあります。しかも川原で就寝することも多く、いつも背中のボコボコに悩まされていたようですね。」

仲「確かに感動でプルプル震えていました。しかもこの価格設定見たときは顔を土色にして口から泡吹いてましたよ。」

船「100cmサイズで2,600円(税別)!安い!そしてわずか160g!こりゃダメージでかいですね。」

仲「実はここに至るまでの新製品の説明時からみるみる顔色悪くなって行ってんですよね。なんかハァハァと前かがみになってましたし。」

船「その状態でこんなスペシャルなマット見せるって、1年間男だらけのマグロ漁船で働いて帰って来た男に全裸の壇蜜を見せるようなもんですよ。そりゃ刺激が強すぎます。」

仲「で、興奮した彼は勝手にその場で寝始めたんですわ。」

仲「しかも自分の拳をマットの下にねじり込んで“ああー!痛くない!あああー!気持ちいいー!”なんて言い出して一人興奮状態なんです。」

船「腰を浮かせてくねくねさせて、完全な公然わいせつ罪ですな。」

仲「時折ニヤけて何事か言ってましたよ。ちょっと気持ち悪かったんで彼はそのまま放置して、ワイはオガワはんに別のアイテムの説明をして回ったんですわ。うちはいろんなブランドの代理店でもあるんで、例えば近年勢いがある“モンテイン”の商品とかでんな。」

仲「一般にはUL系のイメージが浸透してますけど、だいぶ王道系のバックパックにも力入れてて、シャチョさんも関心しながら見てはりました。でも今BBGはんは目下軽量レインウェアを必死でテストしてはるようで、やっぱモンテインのスーパーイチ押しレインジャケットの“ミニマス777ジャケット”には激しく食いついてましたわ。」

船「ヒゲゴリラもまんまと食いついてますね。」

仲「ゴッホゴッホ言ってましたよ。素材好きの彼はこのPERTEX®Shield+を使用した3レイヤー撥水透湿ジャケットを直に触れて大コーフンやったな。」

船「資料を見るとわずか228gって!それでいて耐水圧20,000mm、透湿度30,000g/㎡・24hで表地には7デニール極薄ナイロン!こりゃあゴリラも興奮するわけですな。」

仲「ほんまいい商品でっしゃろ。ただ2018年SSからPERTEX®Shield+は+がなくなって普通のPERTEX®Shieldになるみたいなんで、透湿マニアは今が買いでっせ。」

船「なるほど。」

仲「しかし実は彼が一番興奮してたのは、何気にベースレイヤーの方だったんや。」

仲「素材好きのこのゴリラがウホウホ言いながらシャッターを切ってるのには理由がありまして、モンテインのベースレイヤーには“PRIMINO(プリミノ)”っていう独自素材が使われてるんや。それがこれや。」

仲「化繊ベースのもんに比べたらしなやかで着心地良くてな、ウールベースのもんと比べたらタフで乾きも早いんや。そんでもってウールブレンド系のもんと比べても着心地から速乾性まで秀でとって絶妙なバランスや。」

船「なあるほど。先ほど動物園の飼育員の方からこのヒゲゴリラの特徴を聞いたんですが、汗かきビチャ夫の彼はいつも“登りは化繊ベースで、テン場についたらメリノウールに着替える”という行為をしていたそうです。この速乾力に優れたプリミノならもうそんな必要も無くなりそうですね。」

仲「そうなんです。メリノウールにプリマロフトの糸を編み込んでるなんて素材他ではないですかね。もうその時のオガワはんは発情期のゴリラみたいでしたわ。汗くっさい彼にはうってつけで、オイニーもシャットアウトですわ。」

 

船「そのほかの動きとしてはどうでしたか?」

仲「ニクワックスの新商品とか見てましたね。例えば“テントやザック専用クリーナー”とか“ベースレイヤー専用洗剤”とか、マニアックなところ行くと“裸足で履くシューズ専用洗剤”とか。」

船「こっちも細かいとこ突いて来ますね〜。そのうち“シューズの紐専用洗剤”とか“ペグ専用クリーナー”とか出して来そうな勢いですな。」

仲「そうなんですよ。他にはあのゴリラ、同族だからかこちらにも興味を引かれてたなあ。“チンパンジー”のエナジーバーシリーズやね。」

船「資料にも今BBGはいろんな行動食をテスト中ってことも書いてありますからね。」

仲「このチンパンジーのやつは、ビーガンっていうベジタリアンよりも健康志向な人でも安心なほどのナチュラル素材で構成されてるんやで。人工甘味料・保存料・着色料・遺伝子組み換えの原料なんかは一切使ってまへん。今年はチョコ味も出たし、グルテンフリーで低GIのジェルタイプも登場や。」

仲「なんつっても普通に美味しいんや!オガワはんもブッフォブッフォ言いながら試食していかれましたわ。」

船「さっき試食食べましたが、ほんと普通に美味しい。海外もんは不健康感感じるほど甘ったるいもんが多いですが、これは食いやすい!ぜひハワイの彼女にも買っていこうと思いますよ。他に変わった動きはありましたか?」

仲「そう言えば、なんかしきりに私がボッカ駅伝競走大会に出た時の映像に見入ってましたね。」

船「資料によると彼の別名は“歩荷鬼六”って言うようです。基本的に彼は重いものを担いで行くのが好きなセルフSM家なんですよね。血が疼いたんでしょう。」

仲「で、それ見て散々興奮した彼は、その勢いのままお好み焼きを食いに行って…」

仲「ホクホク顔で岐阜に帰って行ったそうです。」

船「なるほど。で、翌朝になって、忘れ去られて放置されたままのユーコンカワイの死体が発見されたと。そういうことですね?」

仲「そうなんですよ。まさかあそこであのまま興奮死してるなんて僕らも想像してなかったんや。朝になってなんか死臭がするなって思って足元見たらこれですわ。ほんま迷惑ですわ。」

船「じゃあ誰かに殺されたってわけじゃないですね。興奮した上での老衰死ってところかな。」

仲「来た時にはすでに頭白髪だらけでしたし、過度なダイエットも祟ったんとちゃいますか?」

船「捜査協力ありがとうございました。これからもこだわり抜いた絶妙な商品開発、楽しみにしてますよ!」

仲「任せときぃや!」







 

エンディング

こうして私はこの難事件を見事聞き込み一発で解決に導いた。

最初は誰が見ても嫁からの怨恨の線が有力だったが、結果的に「新商品に感動したことがきっかけによる老衰ショック死」ということで落着した。

忙しい時間を縫ってガッツリと捜査協力をしてくれた仲さんには感謝です。

ちなみに書いておくと、仲さんはこんなにひどい関西弁じゃありません。

アツシオガワもウッホウッホしか言ってませんが、彼はちゃんとした人間です。

 

さあ、今後もエバニューさんからは目が離せそうにない。

実際2018年のプロダクトはどれもギア欲をそそられるものばかりだった。

BBGもまずは近々にあの「ユーコン殺し」のマットを入手して、しっかり現場テストをして行くだろう。

もちろんユーコンカワイは男塾の塾生なので、何度死んでも強制蘇生させられるのでご安心を。

 

では私は私で今妻が色々フィーバーしちゃってるんで、そろそろ東京に戻ります。

皆さんも山で遊びすぎると、気づいた時には妻がユーチューバーになって色々暴露しちゃうから気をつけろ!

 

それではまたお会いしましょう。

船越A一郎でした。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

ユーコンカワイ

低体温・低血圧・低収入というギアレビューにもってこいの人体サンプル。いつも顔色は土色だったり汗冷えのスペシャリストだったりするが、今日も持ち前のマゾん気を武器に山に川にと出没する。 素材がどうとかの専門的な事より、フィーリングやロマン重視のあまり役に立たないギアレビューを得意とする男である。