実は彼はこのBBGの数少ないファンの方で初めて我々に声をかけてくれた人。前回のアイキャッチ画像が世界的山岳ガイドの近藤謙司さんだったんで、一般人の彼もこうやって加工して「あのお方」ともったいぶって書くだけで、さも有名クライマーの人に出くわしたかのようなキャッチーなトップ画像となった。ってことで本当は前編後編と分ける予定じゃなかったけど、まだまだ紹介したいブランドとアイテムがあるのであるので張り切って行ってみます!

[toc]

第5回夏山フェスタ後編

わざわざ声をかけてくれた有名クライマー風親子さん(スミマセン!名前聞きそびれました!)の他にも、嬉しいことにこんな僕らに声をかけてくれた方がいました。

ブランド紹介後編を前に軽くご紹介しておくと、BBG誕生時から応援してくれてて定期的にユンケルを送ってくれた「ユンケルWさん」。

さすがBBG好きの遊び人だけあって、最近大腿骨骨挫傷→全治6週間という華々しい事前代償を引っさげてのご来場でありました。

そしてBBGのシステム部隊が潜伏する大分出身の「とり天Wさん」。

こちらもBBG好きなだけあって、自称「体はオヤジ 中身は子供のマゾ男子」ってことで似たような人が集まってきておりますね。

ちなみに二人とも名字がワタナベで僕も旧姓ワタナベなんで、ワタナベって家系はマゾがマゾを呼ぶ家系のようです。

もちろん話しかけてくるのは少年ジャンプ黄金期を生きた人たちばかりで、若い女性陣はオールスルー。

照れて声をかけれなかったのかな?

さあ、そんな天然防女素材のハイパースコーロンを身にまとったBBGの二人の取材は続きます!

 

実用ワクワクブランドの宝石箱や!「ケンコー社」

コアなアウトドアギア好きにはたまらないブランドを多く手がける代理店「ケンコー社」。

登山初心者というより、2周目に差し掛かってこだわりが出て他の人と被らないギア選びがしたい!って人から徐々に認知・支持されるブランドの数々。

そのどれもが実用的で、かつ個性的でワクワクするものばかりだ。

軽量テントの「ビッグアグネス」や「テラノヴァ」、僕も大好きチタン軍団「バーゴ」、一度は着てみたい「シェルパ」、お馴染み防水サックの「ロクサック」などなどなどなど….

アツシオガワ一押しの「インジンジ」や、ユーコンカワイ一押しの「フィッツ」といった優秀ソックスブランドもラインナップ。

そして以前BBGでモリオがペラく紹介していた、ペラペラ強靭シューズの「ゼロシューズ」も今パワープッシュでアピールされている注目ブランドだ。

[kanren postid=”405″]

そんなケンコー社さんに今注目して欲しいブランドを聞きました。

それがこのアメリカのアウトドア帽子ブランド「SUNDAY AFTERNOONS(サンデーアフタヌーン)」なのであります。

そのUPF50+という脅威的な紫外線防止指数(何もかぶってない状態より50倍も紫外線をカット)と、アドベンチャーハットの大ヒットによって、約20年にわたってアメリカで愛されるブランド。

下記写真はウルトラアドベンチャーハットで、日よけと透湿性と軽量性と機能性(折りたためるツバやサングラスロック機能)を兼ね備えている代表的なモデルだ。

そんな中で僕が一目惚れして思わず購入してしまったのが、この「エアトリッパーキャップ」。

ケンコー社さんからの日本の意見を反映して作られた日本限定モデルで、軽量速乾素材のフルメッシュで風が抜けて涼しいのにもちろんUPF50+。

こういうタイプには珍しいミリタリーキャップの形状で、ツバも折れるしサングラスホルダーもついててこれからの季節にピッタリだ。

個人的にもゼロシューズ欲しいし、とにかくケンコー社は…はい、彦摩呂さん一緒に行きますよ…

「実用ワクワクブランドの宝石箱や〜。」

ってなわけで、面白いアイテムいっぱい扱ってるんで、BBGでは今後もメジャーなもんからマニアックなもんまでどしどし紹介して行きますね!

代理店ホームページ「ケンコー社」

 

ロマンの数は星の数ほど「スター商事」

代理店シリーズ、続いては「スター商事」さんであります。

このお馴染みのオレンジ色、そう、エマージェンシーグッズとして登山用品としても防災用品としても王道品として君臨するSOLなどを扱っている代理店さんなのであります。

BBGが今「最重要チェックアイテム」として目下現場テスト中である、2017年新作の「エスケーププロビヴィヴィ」もしっかり置いてありました。(※近々レビュー公開予定)

もはやエマージェンシーグッズの枠を飛び越え、特にUL系の人たちからは積極的に使えるアイテムとして圧倒的な存在感を示すSOL。

他には、僕が個人的にずっと気になってていつか現物が見たいと願っていた「aarn(アーン)」のバックパックを発見。

若干女性のビキニを腹に巻く変態の人に見えるがさにあらず。

アーンのバックパックはこのように体の前後に荷重バランスを分散させることによって実際の重さよりも軽く感じる構造で、なおかつ豊富な前面ポケットの利便性が魅力のバックパックなのだ。

これは一番小型のタイプだから荷重バランスがどうのってのはあまり変わらないかもだが、ここにはなかったけどナチュラルバランスLっていう完全防水の大容量モデルはなかなか面白そうなバックパックとして注目している。

他には八ヶ岳山麓で作られている「レッドファーム」のオーガニックな行動食グラノーラとか。

白砂糖や精製された小麦粉、人工甘味料・着色料・乳化剤・保存料は全て不使用。

味も甘すぎず、比較的食べた時に喉が乾かないから行動食として導入しやすそうだ。味の種類も多い。

僕は試食したレッドビーツ(赤カブ)が気に入ったんで早速ご購入でございます。

そしてスター商事さんがSOLのエスケーププロヴィヴィとともに猛プッシュするのは、カタダインの携帯浄水器「ビーフリー」。

箱には誇らしげに米バックパッカー誌の「エディターズチョイス2017」に輝いた証のシールが貼られている。

個人的にはソーヤーのソーヤーミニを愛用してきたが、こちらの方が浄水スピードも早く、ハイドラパック製のソフトボトルは絞り込みやすくて携帯製にも優れ、移動中に積極的に使える浄水器という印象を受けた。

手入れも楽々だし、こいつはソーヤーミニと対決させてみなきゃ!って即断で購入。

源流釣り、沢登り、リバーツーリング、もちろん災害時にも大活躍しそうな注目の一品。

こいつもみっちり使ってレビューして行きます!

他にもULクッカーブランドの「トークス」やストーブブランドの「オプティマス」、アルミボトルの「シグ」やメンテナンス用品の「ギアエイド」などなど、海外国内含めてそれこそ星の数ほどキラキラしたブランドを取り扱うスター商事。

そんな光り輝くギアたちを埋れさせるわけには行かないので、今後もBBGはスター商事さんの扱うアイテムには注目していこうと思います!

代理店ホームページ「スター商事」

 

永遠の快適探求者「ファイントラック」

ドライレイヤーというフロンティアを切り開いて以降、同社の製品に一度もお世話になってない登山者を探す方が困難なほどメジャーブランドの地位を確立したファイントラック。

エバニューさん同様、「遊び手=創り手」というアウトドアブランドの本懐を突っ走るニッポンの雄だ。

そんなファイントラックさんに今イチオシのアイテムを尋ねると、やはり同社の代表的な素材「エバーブレス®︎」を使用したアイテムを推してくれた。

こちらもドライレイヤー同様もう多くの登山者に認知されてきている、「防水透湿性+耐久性+ストレッチがハンパない」っていうファイントラック独自の新素材。

その中の代表的なレインウェア(メーカーさん的にはマルチに使用できるからマルチシェルという呼び方)の「エバーブレス®︎フォトン」が、さらなる快適性を求めてこの度リニューアルを果たしたのである。

注目ポイントは「トルネードスリーブ®︎」と言われる肩から袖口に至るまでの立体裁断縫製。

まさに往年の野茂英雄の投球のようにグニリンってうねりながら縫製されているのがお分かりだろうか?

ただでさえ動きやすい異次元ストレッチ素材にこの野茂英雄効果が加わり、まさにマルチシェルとして無敵となったエバーブレス®︎フォトン。

他にもフードのフィット感だったり収納力が向上しているなどの細かなアップデートがあり、いよいよその機能性は完成形となってきた感がある。

しかも今シーズンは2.5層の「エバーブレス®︎3D」を採用した「エバーブレス®︎レグン」というコスパ最強な軽量レインウェアを新規にラインナップ。

沢屋に人気の「エバーブレス®︎バリオ」と合わせて、ファイントラックエバーブレス三銃士は今後も進化が止まらないのである!

 

そしてこの日は多くの人が気になっているであろうシート状の立体保温素材「ファインポリゴン®︎」の現物を見せていただく事ができた。

数年前の発表以来「実際のとこどうなのよ?」という意見が多く、使ってみなければわからないという「気になって仕方ない素材」だ。

実際に手に取ってみるとわかるが、くしゃくしゃっとした素材内部に「溜まる熱」っていうのが実感できた。

それは以前僕がパタゴニアのナノエア内部の化繊綿を触った時の感覚以上に暖かいと感じた。

ジャケットもシュラフも値段が張る商品が多いのでドライレイヤーのように気軽に試せない人が多い分、いずれこのBBGで現場テスト&レビューできればと思っています!

 

常に遊び手目線、ユーザー目線で既存の素材に甘んじる事なく常に革新的な挑戦を続けるファイントラック。

最近ではアウトドアウェアの撥水や吸汗などの機能低下の原因となる汚れを落とす洗剤(優れた洗浄効果を引き出す特殊キレート剤配合)の「オールウォッシュ」を発表するなど、年々横展開もめざましいものがある。

今後もレビュアー心くすぐるチャレンジで、いつまでもその進化を止めずに突っ走って欲しいところであります!

メーカーホームページ「ファイントラック」







 

強化されたゲルマン魂「イワタニ・プリムス」

プリムスと言えば誰もが思い浮かべるであろう以下のラインナップ。

もはや今更何も書くことのない完成品の数々で、僕も「もう何年使ってんだ」ってくらい同社のP-153ウルトラバーナーを愛用している。

なので今プリムスさんは山系で注目の新製品ってよりは、キャンプグッズへの横展開(この写真のテーブルとか)に力を入れているようだ。

一方で多くのブランドを手がける代理店でもあるイワタニ・プリムスさんは、ここ数年ファン急増中のテント・マットメーカー「ニーモ」、根強いファン層に支えられるアルコールバーナーブランド「トランギア」、高い機能性を誇るバックパックメーカー「ドイター」、イタリアの堅牢登山靴メーカー「ザンバラン」などなど、多くの質実剛健ブランドを扱っている。

そんな中、2017年、新たにイワタニ・プリムスに加わったのが、ドイツの超老舗シューズブランド「LOWA(ローバー)」だ。

日本でも根強い人気を誇るローバーが、今年代理店をイワタニ・プリムスが請け負って新たな日本展開に打って出たのである。

実はローバーの本国サイトを見てもらうとわかるんだが、あらゆるシーンでの登山ブーツはもちろんのこと、スノーシューズやハンティングブーツ、サンダルやカジュアルシューズに至るまでその取り扱い点数はかなり多く、どれも魅力的なものばかり。

その中でも人気のプロダクトの多くが日本国内でも展開していくので、古くからのローバーファンはもとより、しっかりしたシューズを求めるこだわり派の人にも朗報なのである。

特に日本人の足型はドイツ人に近いとされており、アメリカ、イタリア製などの靴が合わない人は一度試してみる価値があるシューズメーカーだ。

しかも物作りに生真面目なところも日本人に似ているし、製品へのこだわりと堅実さにはまさにゲルマン魂が練りこまれているのである。

老舗なんだけど、BBG的にも今最も注目しているシューズブランドの一つなのであります!

余談だけど、実はこの池辺さんはなんと以前共通の友達の結婚式で同じテーブルに座っていた人なのでありました!(この時はお互い全然気付きませんでした)

その時「わー、プリムスの人なんすね!すげー!」なんて話してたんですが、まさか今こうしてプリムスのバーナーとローバーの靴持って一緒に写真撮ることになるだなんて。

改めてあの時の新郎新婦へ、お幸せに!こっちはこっちで仲良くやってますよ!

メーカーホームページ「イワタニ・プリムス」

 

おまとめ

てな感じの新作注目アイテムのピックアップでした。

もちろんここに載せられなかった他の注目アイテムも沢山あって、全部紹介しきれないのが残念であります。

アライテントのブース前ではビバーク中の人も!

まあそこはまた来年実際に会場に足を運んでいただいて、直に創り手さんたちの熱を感じてちょうでゃぁ。

僕らとしてもどこまでちゃんと話を聞いてもらえるか不安だったけど、どのメーカーさんもほんと気さくで協力的ですごく嬉しかった。

やっぱ山好き、ギア好き、アウトドア好き同士、余計な垣根なんて存在せんのであります。

 

そしてこの度いろいろ協力してくださった「駅前アルプス」の千葉さん、南ア北沢峠「こもれび山荘」の竹元さん、この場を借りて改めて御礼申し上げます。

今後も、より良い形でユーザーの皆さんにベストなギアを選んでいただくお手伝いをしていきます!頑張ります!

 

〜おまけ〜

その後錚々たる顔ぶれの人たちと夜のクライミングに出かけました。

主要な山小屋メンバー総集結!東映まんが祭りのような豪華共演の数々!
左奥には早くも要救助者の姿が。やまスクの北村さんとBBG松尾で江田島平八さんを囲んで。

激しい登攀劇は深夜遅くまで続き、私は途中から記憶も曖昧で翌日の夕方まで行動不能に陥りました。

みなさん、夜のクライミングは安全第一で、危険と感じたら撤退する勇気も必要ですね。

でもめちゃめちゃ楽しかったっす!押忍!

 

ではではみなさん、これから梅雨に入り、それが明けたらいよいよ夏山シーズンが開幕しますね!

梅雨の間に気になるギアをゲットして、共に夏山を楽しみましょう!

今後もBBGは気になるメーカーさんの展示会などにゲリラ的に出没して最新情報ゲットしてまいります!

それではまた、山でお会いしましょう!

BBGユーコンカワイ&アツシオガワでした!