九重連山男塾4〜極楽浄土と激闘大相撲〜

全力の吹っ飛び相撲や壮絶下痢下山など、死闘に次ぐ死闘が繰り広げられる九重連山男塾。
続々と犠牲者を出したものの、王大人(ワンターレン)の勝手な活躍もあって命を取り留める男たち。やがて二人は厳しい初日の修行を終え、ついに憧れの桃源郷「坊ガツル」に到達した。
その極楽でしっかりと英気を養った二人は、翌日、朝日に照らされながら手男死相撲史に刻まれる大一番を繰り広げることになるのである。

第9話 男塾名物「星降坊我都琉」

地獄のような肥溜め下山。

そこで下痢まみれとなって死亡してしまった田沢慎一郎。

しかし次の瞬間、目覚めた彼の目の前にはこのような素敵すぎる光景が広がっていた。

田沢は朦朧とする意識の中、この光景を見て「あれ?そうか、俺、肥溜めに落ちて死んだんだっけか。そっかそっか。ここが極楽浄土ってやつかぁ。」と己の死を受け入れた。

なんせここは無料でどこにテント張ってもOKで、ロケーションも最高で、その上トイレもあって炊事場まであるという極楽浄土。

田沢は「うふふふふふふ、あ、きれいなお花畑〜」と言いながら、その広大な極楽浄土をフラフラと彷徨う。

このように、ここは誰もが極楽と勘違いしてしまうほど素晴らしい場所。

こここそ、七難八苦を乗り越えてきた真の塾生のみが到達できるという桃源郷「坊ガツル」

1000年前に李苦渋によって発見され、羅武沙阿留条約の登録湿地として多くの武芸者達を癒してきた聖地となのである。(参考資料:太公望書林刊「世界の湿地帯と男の失血体」より)

 

きっとシーズンの連休時などはテント避難村と化すであろうこの場所も、本日は職権乱用の月曜日につきほぼ独占状態。

そんなこんなで、夢だった桃源郷にて最高のテント設営に成功。

そして二人は、その極楽浄土の先にある「究極の極楽」に向けて移動を開始。

実はこの先の法華院温泉山荘では、温泉という名の「超聖水」が待ち受けているのである。

ここまでの激しすぎる大縦走によって、すっかり足が大きく腫れてしまった田沢も興奮を隠しきれない様子だ。

かつて李苦渋の弟子である「慈四列呑(じよんれのん)」はここでこのような詩文を残している。

『癒魔神』

“想像してごらん 天国はあるんだと
ほら、簡単でしょう?
九重に地獄なんて無いし
僕たちの前には ただ温泉があるだけ
さあ想像してごらん みんなが
ただ今を生きているって…

僕のことを夢想家だと言うかもしれないね
でも僕一人じゃないはず
いつかあなたもみんな温泉に入って
きっと世界は一つになるんだ”

 

想像できるだろうか?

あの過酷な大縦走を経て、疲れ果てて体も冷えて限界ギリギリ状態で突っ込んで行った温泉の壮絶な気持ち良さを!

五臓六腑に駆け巡る黄金の麦酒の喜びの賛美歌を!

そしてその後で、家にサンダル忘れたからまた濡れた靴下とグチャグチャの靴を履く羽目になった田沢の無念を!!

 

極楽の世界でも油断は禁物。

これが苦渋十七連山12番目の試練「天国から地獄」なのである。

 

やがてテン場に戻った二人はやっとのんびりメシタイム。

このような草原風の場所で松尾がスパゲティを茹でると、なぜかたちまちモンゴルの呪術師に人生を占ってもらってるような気分になるから不思議である。

その後ドルジ松尾は故郷ウランバートルを想いながら静かに馬乳酒を飲んだ。

田沢も何度も意識を持って行かれそうになりながらも、明日を生きるために必死で餅を食らう。

 

やがて時は経ち、坊ガツルに夜の帳が下りる。

青く広かった空は次第にその色を濃紺に染め上げていき、そのまま舞台は壮大な星屑のステージへと変貌。

スポットライトが坊ガツルを照らし、舞台上のテントはひときわ美しく光り輝く。

そして幾千もの星たちのオーケストラは、美しくも大胆で壮大なシンフォニーを奏で続けた。

という、素敵な夜をバッチリ大満喫した松尾。

もちろんこの時、すでに限界を超えて我慢できなかった田沢は一切この星空を見ることなく泥のように眠っていた。

 

そんな彼のテントの頭上には、煌々と「死兆星」が光り輝いていたという。

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ユーコンカワイ

低体温・低血圧・低収入というギアレビューにもってこいの人体サンプル。いつも顔色は土色だったり汗冷えのスペシャリストだったりするが、今日も持ち前のマゾん気を武器に山に川にと出没する。 素材がどうとかの専門的な事より、フィーリングやロマン重視のあまり役に立たないギアレビューを得意とする男である。