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若干釣り気味のアイキャッチ画像を使ったことはお許し頂きたい。

 

今回ピックアップするアイテムはミレーの「ドライナミック メッシュ 3/4 スリーブ クルー」。

「ヤマケイオンライン・ブランドアワード2016」「アウトドアインダストリー2016」をダブル受賞した、今や飛ぶ鳥をさばく勢いのMILLET。

賞獲得の立役者が何と言っても今回ピックアップする「ドライナミックメッシュシリーズ」である。

出典:MILLET

ファイントラック社の「ドライレイヤー」の大ヒットで今やドライアンダーカテゴリーは群雄割拠。

そんなライバルひしめく中、ユーザー満足度の高いドライナミックを筆者も先日の伊吹山で試してきたのでレビューする。

と、言っても先日初めて試して書くような浅いレビューではない。

すでに2015年の10月頃から手にしており、春・秋・冬と3シーズン ガッツリ使用してきたので、ご安心いただきたい。

 

他社のドライアンダーと違うところ

出典:MILLET

Point①メッシュが大きく嵩(かさ)がある
個人的にココが一番優れている点だと思っているが、メッシュが大きく嵩(かさ)があるため肌とベースレイヤーとの間に空間を作る。このおかげでベースレイヤが肌に直接触れず、ドライ感をキープ。さらにこのわずかな空気の層があたたかさを感じさせてくれる。

Point②ポリプロピレン素材
水分保有率がゼロに近いポリプロピレンを使い毛細管現象で上に着たベースレイヤーにぐんぐん汗を送り届ける。

ここで注目したいのがPoint②ポリプロピレンという素材。

結局のところドライナミックメッシュは、ベースレイヤーに汗を送り届けるつなぎ役なのである。

ということは、このドライナミックメッシュを活かすも殺すもその上に着るベースレイヤー次第なのだ。

検証

メリノ好きの私は「ドライナミックメッシュとメリノをレイヤリングしたら最強じゃないか!」と考えた。

しかし、実際に試してみると「おかしい・・・背中がヒヤッとする・・・」

そう、乾きの遅いメリノではドライナミックメッシュを活かしきれないのである。

ぐんぐん汗を送り届けてもメリノの汗処理は追いつかない。

メリノを着る場合は、ドライナミックメッシュを挟まず直接着たほうが汗冷えを感じなかった。

ほんでもって先日の伊吹山登山で再検証。

吸水速乾に定評のある「Polartec PowerDry」を使ったパタゴニアの永久不滅アイテム「R1」とタッグを組んだ。

オガワは173cmでドライナミックメッシュはL-XL、R1はMサイズを着用。
乳首は自主規制する。

結論から言おう、ドライナミックメッシュとR1は

 

ザ・ロード・ウォリアーズだ!!!

そう、まさに最強タッグ!(ロード・ウォリアーズがどれだけ最強だったかは割愛する)

ここが最強タッグ

ミレーの公式HPでも推薦されているように、Polartec PowerDryの速乾性は素晴らしい。

今回の伊吹山では、わざと厚着をして登り始めから汗をかいてみたが、ドライナミックメッシュがぐんぐん吸い上げた汗を見事に処理していた。

またR1の良い点が程よい厚みと、みぞおち辺りまで開けられるフロントジッパー。

行動中は暑いが止まると寒いという、春の難しいレイヤリングにR1は適度な保温性とフロントジッパーを大きく開けられることによる、行動中の熱換気に優れている。

そんなR1と組めば春のレイヤリング王座最強タッグ決定戦はベルトに手が届いたと言っても過言ではないだろう。

 

R1は中間着的な役割が多いと思うが、寒い時期はベースレイヤーとして使用することもおすすめしたい。

 

要望

とても気に入っているドライナミックメッシュだが、1つ要望がある。

それは袖が3/4スリーブという中途半端な長さ。

ユニクロのヒートテックのようなデイリーに着用するものは、シャツの袖口から見えないようにということで短めの丈になっているが、ドライナミックメッシュを積極的に普段から使用する人は少ないはず・・・。

であれば、フルスリーブにするか、フルスリーブバージョンも出してほしい。

だって手首が寒いんだもん。

手首には大きな動脈が走っているので、寒さを感じやすく体を冷やしやすい。

 

結論

メリノウール素材ではなく、吸水速乾に優れた素材とレイヤリングすれば高い満足感を得られるだろう。

乳首は透けるが役に立つ。以上、押忍。