BBG流 情熱が伝わるポスターの作り方

この度、急遽BBGのPRポスターを制作することになった。
比較的お硬いIT施設の入口に掲示されるというそのポスター。
アウトドアとは無縁そうなIT社員たちに向け、一体どれだけアウトドアギアの魅力をお伝えする事ができるのか?そして我々BBGの荒くれた雰囲気をしっかり受け止めてもらえるのか?
「俺もBBGでギア買って遊びに行きたい!」
そう思わせるためのポスター制作の戦いの火蓋が今、切って落とされたのである。

1.出勤編

朝、家族に向けて「仕事に行ってきます。」と言って颯爽と家を出る男。

しかしその後ろ姿は、誰がどう見ても遊びに行く気満々の風体である。

まるでアベンジャーズの新作撮影に挑む新手のアメリカンヒーロー的な装いだが、こう見えても彼はちゃんと山ではなく職場に向かっている。

この物々しい格好は、ポスター撮影のための小道具運搬なのである。

 

BBGのオフィスは、IT関連企業の人たちが多く入居している施設内にあるので、アウトドアとは無縁のインテリジェンスな人々が多く徘徊している。

そんな人達の中に、この格好で突入して行くのは中々の覚悟を要するのだ。

栗城史多風に言えば「一歩を越える勇気」が必要なのである。

 

それでも「そんな人々にもこのアツい思いを伝えたい」という一心で施設内へ突入。

すると、警備員のおっさんが明らかに加トちゃんばりの二度見をかましてきた。

その目が「止めに入るべきか否か?」で激しく揺れているうちに、私は即座にエレベーターに乗ってオフィスに向かう。

 

そのままオフィスに入ってしまえば良いんだが、この記事を書くためにこの状況を写真に残しておかなければならない。

そこで「いつ誰が通りかかるかわからない」という黒ひげ危機一髪的状況の中、あえて廊下で己撮りチャレンジなのである。

iPhoneを壁に立てかけてポーズを決める謎の男。

まるで五条大橋の上で、通り掛かるIT野郎共から一つ一つ武具を奪っている武蔵坊弁慶のような堂々とした出で立ち。

もちろん構図がうまく行かず何度もiPhoneをセットし直してはポーズを決めているから、その怪しさは倍率ドン、さらに倍と言った変態ダービー状態。

目撃者がいたとすれば通報は免れないが、それもこれもポスターへの熱い想いがそうさせてしまうのである。

 

やっとオフィスに入った私は、いつ連行されてもいいように身支度だけ整えて相棒の到着を待つ。

そして我が社の敏腕社長も75Lザックに荷物をパンパンにしながら出社。

これにて本日、オフィスレディー達の給湯室での噂話は我々が独占すること間違いなしだ。

 

2.撮影準備編

早速敏腕社長は気合を入れて撮影準備に入った。

たかがポスター撮影だろうと、気合いはいつでも大キレットアタック時と変わらない。

ランニングショートパンツにハーネスを食い込ませて「これ、もっこり具合やばくないすか?」なんて小さなことを気にして呟くことなんて事はありえないのだ。

こっちとしても、中年の「生足短パンハーネス with MOKKORI」の独演を見せつけられて正直気分は悪い。

しかしそれもこれも熱い想いをポスターに具現化させるために避けては通れないイバラの道なのである。

 

今回のポスターのコンセプトは、BBGサイトの内容紹介というより「アウトドアって楽しそう!」ってことだけを伝えるのが第一目標。

たとえ我々がいい歳した疲れた中年だろうと、画面からは「わんぱく感」と「やんちゃ感」が演出されてなくてはならない。

ってことで、「もう夏も冬も山も川も、全部写真1枚で表現してしまおう」という強硬策を企画してしまったのである。

 

で、その言い出しっぺの敏腕社長の現在地の姿がこれである。

おそらく今現在、「ヘルメットにレッドブルのステッカーを貼ってる奴の中で最も危険な香りが漂う男」の称号は彼のものだろう。

基本的にあのステッカー貼った人はイカれた輩が多いが、我が社の社長もそのラインナップに別の路線から入ったことは間違いなさそうである。

 

3.撮影編

撮影準備が整った。

早速撮影を開始してみるが、はっきり言って怪しさの半端なさが突き抜けすぎてしまっている。

アウトドアの楽しさを伝えるというより、これではただのテロリスト募集ポスターだ。

今にも「私とともに聖戦を勝ち抜こうぞ」という言葉が発せられそうな勢い。

しかも時間がなくて外じゃなくてオフィス内撮影になったことにより、「ライティングは蛍光灯のみ」という悪条件がダーク感に拍車をかけてしまっている。

 

ってことで私は「やっぱ室内撮影ダメだ。ちょっと廊下に出てもらっていい?多少光が差し込んでるから。」と、このテロ社長を部屋の外へ出す。

彼も「マジっすか?誰か来たら洒落にならなくないすか?」と一抹の不安を吐露しながらもイヤイヤ外へ。

 

ここで一つ想像してみてほしい。

あなたがIT系の社員だったとする。

親の仕送りを受けながら苦労して勉強をし、やっと念願かなって入社したIT企業。

その会社が入居しているのはオシャレなITオフィスビル。

苦労が実り、夢をいっぱいに膨らませたワクワクの出社初日。

エレベーターを降りた廊下の先に「コイツ」がいたとしたらどうでしょう?

その新入社員の夢と希望はこの不審な侵入社員によってボロボロに切り裂かれ、心に重いトラウマが植え付けられたことは間違いない。

私なら色んな不安と絶望が入り乱れて、パニックになって命乞いをしている局面だ。

お金と命以外にも、目に見えない大切な何かまでも根こそぎ奪って行きそうなこの圧力。

偶然手元にショットガンを持っていたとすれば、迷うことなくぶっ放しているところである。

 

というとこで、これ以上のオフィス外撮影は続行不可能と判断して即座に撤収。

この撮影、本来は近場の公園の芝生の上でやるつもりだったが、今思えばそんなことしなくて本当に良かったと思わざるをえない。

 

で、改めて屋内でおっさん二人きりのシュールな撮影会は続く。

若干現場には「キワモノAV男優のファン感謝撮影会」的な風情が漂ってしまうが、これでも本人たちは至って真面目なのである。

スタッフがこの二人しかいないため、記事用に「そんな撮影風景すらセルフタイマーで撮影する」というよくわからない状況が展開してしまう。

もし今唐突に銀行の担当者が来社してきたら、この光景を見てその場で融資の打ち切りが決まることは間違いない。

しかしこれが我々のお仕事なのだから、どうかご理解いただきたいところである。

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ABOUTこの記事をかいた人

ユーコンカワイ

低体温・低血圧・低収入というギアレビューにもってこいの人体サンプル。いつも顔色は土色だったり汗冷えのスペシャリストだったりするが、今日も持ち前のマゾん気を武器に山に川にと出没する。 素材がどうとかの専門的な事より、フィーリングやロマン重視のあまり役に立たないギアレビューを得意とする男である。